今年度から開設されることとなった「将棋オールスター東西対抗戦」の、ファン投票最終結果が発表になった。
この棋戦の詳しい内容や、僕の感想については、中間発表時に書かせていただいた通り。
だから今回は繰り返さないが、そうなると、あまり書くことがなくなってしまった。
最終投票結果の順位は、東西ともすべて、中間発表と同じだったからだ。
2位までに入り、予選免除となったのは、東日本地区の羽生九段(永世七冠)、永瀬王座と西日本地区の藤井二冠(王位・棋聖)と、豊島竜王(叡王)の4人。
この4人は、予選免除となり、本戦枠からの出場となる。
とにかく、藤井二冠(王位・棋聖)の圧倒的な得票数が光っている。
全体2位の羽生九段(永世七冠)の、トリプルスコアになろうかという得票数。
いやはや凄まじい人気で、もはや「別格」という貫禄だ。
3位から5位までの棋士たちも、中間発表と順位は全く同じ。
将棋界最高のタイトルを有する渡辺名人(棋王・王将)は、中間発表時点から、かなり追い上げを見せたものの、結局、永瀬王座を逆転できなかった。
渡辺名人は、屈指の戦略家であり、弁も立つ。こういった対抗戦には最適の棋士だと思うので、ファン投票で選ばれなかったのは、ちょっと意外だった。
やっぱり、数年前の事件が、人気に影響しているのかなぁ…。
前回のエントリーでも書いたが、3位から5位の棋士にも、何か特典がないと、折角投票した人が報われないような気がする。
二次予選(があるのかどうか知らないが)からの出場や、シード枠扱いにするなどの検討をして欲しい。