昨日、4月14日発売。
僕が心から崇拝してやまない、岩本能史先生の最新刊だ。
指折り数えて待ち焦がれていた本だったので、期待値はかなり高かったのだけれど、そのハードルを遙かに超える凄さ。
僕は、昨日の退勤後、予約していた大手書店に寄ってゲットしたのだけれど、帰宅してから読み耽ってしまった。
先日、ちょっとしたトラブルがあって、身体は相当疲れている筈なのに、それを忘れてしまうような凄さ。
これは素晴らしい。本当に素晴らしい本だ。
初ウルトラに臨む人はもちろん、ウルトラを何度も走っている人であっても、1分でも記録を伸ばしたいなら、この本は必読、必携。
以下、その理由を詳述させていただこう。
- 史上最強の「本格」ウルトラマラソン攻略本
- 目次からワクワク!内容充実、そして安い。
- 目から鱗!のウルトラ練習基本ルール。
- 岩本式「ウルトラ」練習法を徹底解説。
- これだけでも買う価値あり!珠玉の練習メニューに感服
- レースに繋がる!実践的なアドバイスが満載。
- 巻末付録は「超」ウルトラマラソンへの招待!
- まとめ
史上最強の「本格」ウルトラマラソン攻略本
フルマラソンの攻略本は数多あれど、ここまで「ウルトラマラソン」にフォーカスした本は、殆どなかった筈。
唯一…。
同じく岩本先生による、この本があるぐらいだった。
僕は、この本を、サロマ初挑戦となった5年前の4月に購入。レース前に読み込みまくって、そして、この本のおかげで、何とか初のサロマを完走できたと思っている。
だからもちろん、この本も超オススメなのだけれど、これはどちらかというと「ウルトラマラソン初挑戦」となる人のバイブル。
しかし、今回の新刊、「完全攻略ウルトラマラソン練習帳」は違う。初挑戦の人はもちろんのこと、ウルトラを何度も走った人にとっても(いや、むしろそういう人にとって)オススメの本となっている。
まさに、最強のウルトラマラソン攻略本と言って間違いない。
目次からワクワク!内容充実、そして安い。
その素晴らしい内容は、本を開くとすぐに伝わってくる。
目次の見出しを見ているだけでも、魅力的な項目が満載だ。
岩本先生の著書は、これまで沢山発売されているが、ここまで「ウルトラマラソン」にフォーカスしたものは、前述の「100kmマラソンは誰でも…」だけ。
だから、これまでの著書には掲載されていない、新しいメソッドが沢山詰まっている。
全223ページで、税込1,404円。前のウルトラ本は163ページで1,728円だったので、それよりも断然安く、しかも、ボリュームもアップしている!
これは買うしかないではないか。
以下、その内容を、ダイジェストでご紹介させていただこう。
目から鱗!のウルトラ練習基本ルール。
CHAPTER1では、ウルトラマラソンに臨むにあたっての基本ルールが紹介されている。
前作のウルトラ本内容と重なる部分も多いが、基本ルールにフォーカスされたことで、よりわかりやすく、読み応えのある内容になっている。
僕は、前作を何度も読み直している筈なのに、あらためて、「そうだったのか!」と思う部分も多々あった。
岩本先生の著書をあまり読んだことがない人にとっては、目から鱗の内容が満載の筈だ。
岩本式「ウルトラ」練習法を徹底解説。
CHAPTER2では、ウルトラマラソンにあたっての練習方法が紹介されている。
峠走やビルドアップ走など、すでに「岩本式」として有名になっているものも多いが、全体を通して、《ウルトラマラソンのための》ロングラン練習という形でまとめられているため、既に理論を知っている人でも、あらためて読む価値はある。
これだけでも買う価値あり!珠玉の練習メニューに感服
CHAPER3。
この本、最大の真骨頂。まさに「核」となる部分だ。このコンセプトは、前ウルトラ本にはなかったし、練習メニューの素晴らしさについては…。
限界突破マラソン練習帳 「サブ4」「サブ3.5」「サブ315」「サブ3」書き込み式10週間完全メニュー
- 作者: 岩本能史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
この本で実感済。
それは、僕だけの感想ではなく、Amazonのレビューなどでも実証されている。
何しろハードな練習メニューが組まれているのだけれど、それをしっかりこなせば、「絶対に」目標タイムを攻略できるんじゃないかと思える内容だ。
僕は、情けないことに、まだ、10週間通しての練習はできていないが、直前の2週間程度は、必ずこのメニュー通りにトレーニングを行ってきた。
だからこそ、別大ではギリギリで泣いたが、古河はなももでリベンジできたものだと信じている。
そんな素晴らしい練習メニューの「ウルトラマラソン版」なのだから、充実していて当然なのだけれど、果たして、その内容は想像以上にハードだった。
例えば、ソツケン。
これは、レースで、目標タイムを出せるかどうかを確認するために行う、岩本式の卒業検定試験だ。
フルマラソンでは、レース前週の水曜日に、レースペースから始めるビルドアップ15km走を行うメニューになっていた。
しかし、ウルトラマラソンにおいては、目標レース4週前の土曜日。練習開始から9週目に行うことに設定されていた。
その内容は、例えば、サブ3.5レベルのランナーであれば…。
レースペース走60km!(キロ5’40”)!!
さらに恐ろしいことに…セット練として、その翌日に「ジョグ240分」と書かれている。
凄いのは、この週に限らない。僕は、フルマラソンでは、だいたいアラウンドサブ3.5ランナーなので、3.5ランナー用の練習メニューを一通り見てみたが、ソツケン週に限らず、毎週、猛烈な走り込みが必要であることがわかった。
いやぁ、僕はウルトラマラソンランナーとして、まだまだ走り込みが足りないのだなぁ…ということを実感。
それもその筈。
僕のウルトラ100kmのベストタイムは10時間40分だが、この本の理論によれば、目標タイムは9時間27分となっていて、1時間以上も乖離があるのだ。
僕は、全くわかっていなかった。ウルトラランナー失格だ、とまで思った。
目標レースとなるサロマまでは、あと11週間あまりとなっているため、既に「13週間練習メニュー」では間に合わないし、ここまでの2週間は、怪我もあって全く走り込めていない。
明日は一応フルマラソンに出走予定だけれど、サロマのことを考えるのであれば、レース後も一息なんかつけず、走り込んでいかなければいけないなぁ…と痛感した。
レースに繋がる!実践的なアドバイスが満載。
ハードな練習法の紹介とともに、レースにあたっての、実践的なアドバイスも多数掲載されている。
レースペースの設定方法、補給食の摂り方、メンタルの鍛え方などなど、どれをとってもレースに直結する内容だし…。
「5大レース攻略法」として、レース別の攻略方法も掲載されている。もちろん、サロマはその5大レースに含まれているので熟読。
既に5回走っている僕でも、新しい発見があり、貴重なアドバイスが含まれていた。今年のレースでは、その内容を忘れないよう、何度も読み返しておきたい。
巻末付録は「超」ウルトラマラソンへの招待!
巻末付録として、「超」ウルトラマラソンへの招待、という章が設けられていた。
ここで言う「超」とは、100km「超」を走るウルトラマラソンのことだ。
岩本先生の目安では、「100kmを10時間半以内で走れたら、超ウルトラマラソンに挑む価値がある」とのこと。
この付録では、岩本先生による、シンプルな紹介記事とともに、『club MY☆STAR』(岩本先生が主宰するランニングクラブ)の超ウルトラランナー10人の練習法がつぶさに掲載されていた。
僕は、ウルトラマラソンで10時間半を切ったことがないので、まだ、超ウルトラマラソンに挑む資格はない。
ただ、もしも今年サロマで達成できたら、いつかは、超ウルトラマラソンにも参加してみたくなるのだろうか…?
まとめ
現時点における、最新最強のウルトラマラソン攻略本。
練習メニューはとにかくハードなので、その通りに13週間を実践するのは至難の業だと思うけれど、メニュー以外のページも読み応え満載だから、持っていて絶対に損はない。
この1冊あれば、ウルトラマラソンへの準備は十分だと思うし、初心者からウルトラリピーターに至るまで、誰にでも十分使える。
全ウルトラランナー必携、必読の本だ。超、超、超オススメ。
完全攻略ウルトラマラソン練習帳 潜在走力を引き出す! レベル別・書き込み式13週間練習メニュー
- 作者: 岩本能史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/04/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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