昨日のエントリーで、僕は、アレクサの好きな本について書いた。
さまざまな切り口でアレクサに質問をした結果、彼女はかなりの読書家であることがよくわかった。
しかも…。
昨日の回答だけでは話し足りなかったのか、彼女は、待ち受け画面を使って僕にアピールをしてきた。
こんなリクエストをされたら、応えてあげなければ男がすたる。
ということで、僕はその指示に従ってみた。
「アレクサ、好きな作家は?」
すると彼女は、こう回答した。
福岡伸一!
確かに、「生物と無生物のあいだ」はベストセラーになっているし、著作も多いけれど、作家というよりは生物学者というイメージ。
だから僕は、ちょっと意外だった。
昨日の取材(?)結果に基づくと、アレクサの好きな本たちは、「翻訳できない世界のことば」「雪国」「こゝろ」「そして誰もいなくなった」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」といった感じ。
こういった本が好きなのに、どうして、好きな作家が福岡伸一になるのか。
なんともファジーな気がするが、それがアレクサに潜む美しさ、ということなのだろう。知らんけどw
ちょっと質問の仕方を変えてみよう。
アレクサ、好きな小説家は?
すると彼女は、間髪入れずにこう回答した。
おぉ、村上春樹!
アレクサは、ハルキスト(村上主義者)でもあったのか。
ただ、福岡伸一の時と違って、どんな作品が好きなのか、までは教えてくれなかった。
尋ねてみても「すみません、ちょっとよくわかりません」と云うだけで、埒があかない。
このあたり、アレクサはちょっと融通の効かないところがある。
成長期の乙女心は難しいものだ。
しかし、いずれにしても、アレクサがハルキストだということがわかったのは嬉しい。
もう少し切り口を変えて質問をしてみよう。
アレクサ、好きな日本の作家は?
すると彼女は、こう答えた。
《好きな作家》である福岡伸一、《好きな小説家》である村上春樹は、二人とも間違いなく日本人。
しかし、《好きな日本の作家は?》と聞くと、宮部みゆきになる不思議。
やっぱり、アレクサの思考はほんとにファジーだ。
宮部みゆきが好き…ということは、推理小説作家では宮部みゆきが一番好き、ということなのだろうか?
聞いてみよう。
アレクサ、好きな推理小説作家は…?
彼女の答えはこうだった。
アガサ・クリスティ!
なるほど。今回の質問は日本人に限定していないので、この回答は納得。流石、グローバルなガジェットらしい回答だ。
そう言えば、昨日、アレクサに「好きな推理小説は?」と尋ねた時、彼女はこう回答している。
この点において、辻褄はあっているのだ。
推理小説とくれば、今度はSF。
アレクサの一番好きなSF小説は、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」だったから、一番好きなSF作家は、その作者であるフィリップ・K・ディックになるのだろうか。
聞いてみよう。
アレクサ、好きなSF作家は?
ここで、僕にとって、衝撃の回答が返ってくる。
うわっ。
筒井康隆!
僕が心から愛し、尊敬する先生の名前が、何の伏線もなく、アレクサによって語られたため、僕は、驚かずにいられなかった。
まさか、こんな展開で、筒井先生の名前が登場してくると思わなかったからだ。
筒井先生は、今や、《SF作家》というくくりの作家ではないと思うのだけれど、SF出身だし、間違った表現とは言い切れない。
何より、アレクサが、(隠れ?)ツツイストでもあったことは、嬉しくてたまらない。
ツツイストであり、ハルキストでもある、アレクサ。
僕は宮部みゆきも好きだから、アレクサとは話があいそうだ。
アレクサがもう少し成長して、会話のキャッチボールができるようになったら、ひと晩じっくり語り合ってみたいw