僕は、落とし物トラッカーの「Tile」を、日頃から便利に使っている。
特に、カードサイズの「Tile Slim (2020)」は、薄いサイフにもぴったり収まって申し分なく、これまでに何度もその素晴らしさをお伝えしてきた。
だから…。
このニュースを知った時は、大いに驚いた。
落とし物トラッカー「Tile」を買収した「Life360」が無断で数千万人のユーザーの位置データを販売していたことが発覚 - GIGAZINE
なんと、「Tile」の位置情報データが、無断でブローカーに流れていることが判明したのである。
僕は、そもそも「Tile」社が買収されていたことも知らなかったから、愕然とした。
「Tile」は、落とし物トラッカーの先駆であり、最大手だったのだけれど、今年の春、appleからAirTagが発売されたことにより、苦境に追い込まれていたようだ。
そのため、今年の11月、米Life360社に身売り。
それからまだ1ヶ月も経っていないというのに、数千万人に及ぶ位置情報データが、ブローカーに販売されていたというのである。
いやはや、恐ろしい時代だ。
その中に僕のデータが含まれていたのかどうかは知らないし、個人情報が特定できるのかどうかもわからない。
しかし、常時身につけていてこそ意味がある落とし物トラッカーの位置情報が、いとも簡単に販売されてしまうというのは、恐ろしいものがある。
AirTagならば、Apple製品だから大丈夫…?なのだろうか。
よくよく考えてみれば、位置情報は、落とし物トラッカーだけが有しているわけじゃない。
僕らが毎日便利に使っているiPhoneやAndroidスマートフォンだって、位置情報を常に掌握している。
iPhoneはともかくとして、格安Androidスマートフォンを作っているメーカーなどは、Tile社同様、いつ身売りされるかわからない。
その際、位置情報データが悪用されないという保証は、どこにあるのだろう?
スマートフォンだけじゃない。
僕が身につけているもので言えば、Garminだって、Fitbitだって、位置情報を掌握している。
僕は、こういったガジェットがなければ、もう、生きていられない身体になっているので、本当に心配だ。