ホーチミン1区、レタントン通りの路地裏に、異空間が広がっていた。
至るところに、日本語の看板。
なんと、不動産屋まであったので驚いた。
需要があるから、供給もある。ここは、日本人7,000人以上が暮らしているという、コミュニティの一角なのだ。
もちろん、在住の日本人だけでなく、ビジネスや観光に訪れた日本人にも、馴染み深く感じる情景だろう。
そう。だから僕らも、興味深くこの街を《探検》した。
日本でもなかなか見かけなくなった、こんな看板もあった。
惜しむらくは、ボンカレーの看板が欲しかったところだけれど、予算的に厳しかった(?)のだろうか。
まぁ、確かにこの値段だと手が出ないかもしれない。
ベトナムドンに換算すると、なんと600万ドンを超えるからだw
そんなことを思いながら、横丁を進んでいくと、僕らは目的地に到達した。
「餃子のチカラ」に到達!だ。
この日、僕らは、《ホーチミン餃子ハシゴ計画》を敢行しており、それまでに、2軒の店を回っていた。
前2軒が、本格的な台湾(中華)餃子だったため、今度は、ちょっと違ったタイプの餃子を食べたかった。
ということで、僕は、この店を選んだのである。
日本人街の一角に、去年開店したばかりの店で、結構な人気を博しているようだ。
店内はこんな感じ。
カウンター、テーブルあわせ16席のコンパクトな店だ。日本で言うと、「餃子店」と言うより、最近よく見かける「餃子バー」というようなイメージ。
僕らは、開店早々に入ったため、最初の客だったが、その後、どんどん席が埋まり、店を出る頃には満席近くになっていた。
これは後で知ったのだけれど、ホーチミンでの人気を受けて、なんと、日本の立石にも支店がオープンしているほど。
やっぱり、餃子のチカラは偉大なんだなぁということを実感。
餃子メニューはこんな感じ。
シンプルな「東京焼餃子」は、5個78,000ドン。日本円にすると400円弱。
日本で考えれば、ごく普通の値段に思えるけれど、ベトナムの物価を考えると結構高い。それまで巡ってきた2店が「現地価格」だったため、尚更高く思える。
日本人街にある店は、ここに限らず、価格まで「日本仕様」になっている。そんなところまで合わせなくていいのになぁと思った。
まぁ、日本に合わせた食材を集めようとすると、それなりのコストがかかるから、仕方がないのかもしれないけれど。
僕らは、ここから、「東京焼餃子」と「坦々辣餃子(水餃子)」をチョイス。
さらに…。
オススメメニューから、「元気満々!!キムチ餃子」(100K=10万ドン、約500円)を注文した。
「やまやのくずれ明太子」など、他の日本料理にも惹かれたけれど、値段が高いし、やっぱり、餃子だけにとどめることにした。
それからしばらく、四方山話に花を咲かせていると…。
東京焼餃子がやってきた!
そのヴィジュアルは、まさに東京、日本風のベーシックな焼餃子、というイメージだった。
坦々辣餃子も登場!
焼餃子とは、餃子そのものが全く異なっており、同じ餃子の使い回しではない。僕は、この店のこだわりを感じた。
ほどなく、「元気満々!!キムチ餃子」も出てきたので、例によって集合写真を撮影した。
この写真だけ見ると、まるで日本の餃子店で撮影したようにも思える。
それぐらい日本式の餃子だった。
それぞれの味も、まぁ、悪くなかった。
焼餃子は、肉汁がじゅわっと感じられてジューシーだったし、水餃子のもちもち感も良かった。
コスパ的にはちょっと微妙だけれど、逆に言えば、値段のことを度外視するなら、満足。
ホーチミンで、日本風の餃子が食べたいと思った時には、十分な選択肢になると思う。
この日食べた三種の中で、僕が一番気に入ったのは、「元気満々!!キムチ餃子」だった。
その名の通り、キムチがたっぷり入っていて、元気が出そうな餃子。肉の旨味と、キムチの辛みがうまく調和している。
流石、黒板に赤字でオススメしているだけの餃子だ。これはレギュラーメニューになってもいいんじゃないかと思った。
そんなこんなで、僕らは、日本の餃子を肴に、たっぷりとホーチミンの夕べを満喫した。
店を出ると、路地裏のネオンが点灯し、「昭和のニッポン」ムードを醸し出していた。
これから真夜中にかけて、ここは多くの日本人で賑わうのだろうなぁ…などと感じつつ、僕らは、次の目的地に向けて歩き出した。
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