ようやく鑑賞できて嬉しい。
ずっと見たかった映画、「グレイテスト・ショーマン」だ。
興行元曰く、この映画は…。
ヒュー・ジャックマン×『ラ・ラ・ランド』の製作チームが贈る映画史上最高にロマンティックな感動ミュージカル・エンタテイメント
とのこと。
「ラ・ラ・ランド」は、去年僕が見た映画の中で、ベストワン級に楽しませてくれた作品。
それまで僕は、ミュージカル映画というものに抵抗を感じていたのだけれど、「ラ・ラ・ランド」は、そんな僕の思いを払拭してくれた。
だから、その流れを汲む(?)この映画には大いに期待していたのだ。
2月中旬から上映が始まっていたものの、なかなかタイミングが合わずにいたが、幸い、大ヒット中とのことで、現在も、まだ大画面での上映が続いていた。
僕は、この映画は「大画面&最高音響」でこそ、素晴らしさが際立つと思っていたため、見るならば、絶対に、そういった環境で楽しみたかった。
ということで、新宿TOHOシネマズへ。
ここは、都内屈指の大スクリーン&音響設備を備えているからだ。
12のスクリーンを有する新宿TOHOシネマズにおいて、最大のキャパシティ(499席!)と巨大な画面サイズを誇る、9番スクリーン。
ここが凄いのは、スクリーンのサイズだけではなく…。
DOLBY ATMOSサウンドも有していること。
それでいて、特別料金は200円。IMAXの追加料金が500円かかることを考えると、何だか得にも思えてくる。
座席などもゆったり広くて心地よく、本当に見やすい。
僕は今回、「中央の中央」という場所をキープできたため、まさに極上の映画体験ができると思った。
そして…。
その映画の内容は、予告編での期待を大きく超えるものだった。
何という、夢に満ちあふれた、パワフルなストーリーだろう、これは。
映画全編から溢れ出てくる、音楽の力が、とにかく凄まじい。
『ラ・ラ・ランド』の製作チームが手がけた映画、ということで、僕はその類似性に期待して、鑑賞を始めた。
しかし、いざ、ストーリーが進んでいるうち、僕は、類似性よりも、この映画の独自性に、ぐいぐい引き込まれていった。
「ラ・ラ・ランド」は、まず重厚な作品の力があって、そのストーリーを際立たせるために、ミュージカルという要素を最大限に生かした映画だと思う。
だからこそ、(結果的に作品賞や脚本賞は逃したものの)オスカーで12部門もノミネートされたのだし、監督賞をはじめ6部門を受賞した。
いわば、《エリート》系のミュージカル映画なのだ。
しかし、この「グレイテスト・ショーマン」は、違う。
評論家たちの評価は低く、オスカーノミネートは、主題歌賞(歌曲賞)のみで、それも、ディズニー映画の「リメンバー・ミー」にさらわれてしまう。
だから、無冠であり、《雑草》系のミュージカル映画。
しかし、それでいい。むしろ、それがいい。
この映画を見て、酔いしれた人たちにとっては、「評論家の評価がなんぼのもんじゃい!」と思う、筈。
まさに、この映画は、そういった低評価をものともせず、「ショーマン」の頂点に上り詰めていく話だからだ。
ストーリーは実に単純だから、冒頭からすぐにぐいぐい引き込まれるし、物語と音楽が、実に自然に溶け合っていて、最高のエンターテイメント性を感じた。
気がつけば、夢見心地の105分。
見終わって2晩経った今でも、僕は、その余韻に酔いしれている。
気になっている人は、是非、ロードショー期間中に見て欲しい。
映画館の大スクリーンで見てこそ、この映画は輝くと思うからだ。
もちろん、パンフレットも購入。
大判のオールカラーで、写真、インタビュー、裏話などが満載。それでいて税込720円なので、お得感が高い。
映画に感動した人は、絶対に買っておくことをオススメ。
音楽に痺れたので、サントラ版も、もちろん注文。
「ラ・ラ・ランド」同様、ランニング時に聞き流していこうと思う。