餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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11年分の「ランナーズ」にさよなら。

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今から12年以上前。2010年10月。

なぜか突然走り始めた僕は、すぐに、「ランナーズ」の定期購読を始めた。

「ランナーズ」とは、その名の通りランナー向けの専門誌。

僕は、それまで全くの未知だったランニングの世界に飛び込んだため、マラソン情報に飢えていたのだ。

購読開始直後は、隅から隅までむさぼり読んでいたことを思い出す。

それからずっと、僕の本棚にはランナーズのバックナンバーが並ぶことになった。

2021年夏時点の、僕の本棚。

世が世であれば…もしも平時の日常が続いていれば…僕の本棚には、この後もずっと、「ランナーズ」が並んでいた筈だった。

しかし、突然やってきたコロナ禍で、「ランナーズ」に対する、僕の思いも変わってきた。

最近僕は、「ランナーズ」を読む機会がめっきり減ってしまった。

「ランナーズ」誌は、全国各地の、タイムリーなマラソン大会情報が掲載されていることも、大きな魅力だったのだけれど、コロナ禍に伴い、それらが一気に消滅。

その誌面には、ひとりランのノウハウや、オンラインマラソン大会情報などが多くなってきた。

それはそれで有益な情報なのだろうけれど、毎月続くと、ちょっと飽きてきた。

「ランナーズ」購読11年目の逡巡…。 - 餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

これは1年半前に書いたエントリーだが、その後も僕は、モヤモヤした思いを抱きながらも、「ランナーズ」を買い続けていた。

定期購読は中止にしていたが、毎月、オンライン書店で入手していたのだ。

惰性で買っているだけだったので、その発売日にも疎くなり、遂に、買い忘れた月が発生。

それに気がついて、いったんは「バックナンバーを注文するか…」とも思った。

しかし…その一瞬後。

僕はようやく気がついた。

どうせ読まないバックナンバーを、どうして入手する必要があるんだ?

僕は、なんとなく惰性で続けて購入し続けてしまっていた「ナンバーズ」の購読を、この時点で止めた。

僕にとっては大きな決断だったのだが、結果的にこれが正解だった。

コロナ禍は、僕からランニング熱も奪い取ってしまっていたため、「ランナーズ」がなくても全く困らないということがわかったからだ。

ランニングに関する情報は、「ランナーズ」なしでも十分得られる。

Webのあちこちに溢れているし、「ランナーズ」のライバル誌である「ランニングマガジンクリール」は定期購読を続けていた(お気に入りのコラムや連載企画があるため、こちらはコロナ禍でも読んでいた。)ので、全く問題ない。

もちろん、「ランナーズ」にしかない魅力も数多くあったが、それは、以前のような活気ある誌面に戻ったら、また、読み始めるようにしよう。

そう思った。

その後ようやく、全国各所でマラソン大会が戻ってきた。

…が、結局僕は、「ランナーズ」に戻ることはなかった。

「ランナーズ」は活気を取り戻しても、僕自身の活力が失われてしまったからだ。

極度の腰痛に苦しむこととなり、ろくな練習もできず、レースに出ては身体を痛める繰り返し。

そんな状態で、再び「ランナーズ」を購読する余裕などなく、結局、僕の本棚も、時間が止まったままになった。

僕は、基本的に継続中の雑誌は捨てないことにしているが、読まなくなった雑誌を永遠に残しておくほど、余裕はない。

「ランナーズ」には、11年分の思い出が詰まっているから、なかなか処分できなかったのだけれど、でも、先週、ようやく決断した。

100冊以上の「ランナーズ」を断捨離することに決めたのだ。

メルカリなどへの出品も考えたけれど、需要が殆どない(昔のランニング雑誌なんていらないよなぁ…。)ということがわかったので、潔く捨てることにした。

「捨てる」と言っても、雑誌などの古紙は、資源ゴミとしてリサイクルされる筈なので、全く無駄になるわけじゃない。

そう考えると、心が楽になった。

「ランナーズ」よ、これまでどうもありがとう。そして、さよなら。


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