大労作。
SFファン、特に僕のようなオールドSFファンにとっては、興奮が止まらない本が出た。
とりわけ、ツツイストならば絶対に確保しておくべき本だ。
Amazonのオンデマンド出版だから、位置づけとしては「ファンジン」(ファンマガジン)という扱いになる。
ただ、むしろ「ファンジン」だからこそ、ここまで《熱い》本ができたのだと思う。
巻頭の筒井康隆先生をはじめ、関西圏のSF大会にかかわった主要な方々のインタビュー*1が満載。
それに加えて、これまでの関西SF大会史というべき資料や記録もたっぷり収録されている。
いやはやこれは、本当に素晴らしいファンジンだ。
筒井先生は、第3回の日本SF大会(DAICON)で、まだまだ若手だった29歳にして実行委員長を務められている。
その11年後の第14回日本SF大会(SHINCON)を主宰し、大会を大いに盛り上げた。
そんなSHINCONについては、このファンジン内で、40ページ以上にわたって特集されている。
ツツイストならば、それだけでも購入する価値があるだろう。
編者の岡本俊弥さんは、あとがきでこう仰っている。
資料が豊富に残る第14回日本SF大会SHINCON と第25回DAICON5 については、半世紀や四十年前という時間を超越して、まるで昨日開催されたかのような臨場感を味わっていただける構成としました。
まさにその通り。
かつての大会を振り返る貴重なインタビューの数々と、臨場感満載のタイムトラベル大会レポート。
オンデマンド出版は価格が高い印象があるけれど、300ページにも及ぶボリュームで、しかもこの充実した内容で1,980円なのだから、格安だ。
こんな素晴らしい本が、オンデマンド出版で読めるようになったのだから、いい時代になったなぁ。

*1:筒井先生はメール形式のインタビュー


