2018年に公開された「search/サーチ」は、その物語全てがPC画面の中で展開するという設定の、実に斬新で画期的な映画だった。
設定が凄いだけではなく、ミステリーとしても上質。
後半の、幾重にも畳みかけるようなどんでん返しが衝撃的で、僕は「えっ」「マジか」「嘘だろ」と思いながら見た記憶がある。
この年は「カメラを止めるな!」という異色作が大ヒット。
僕は、その設定と仕掛けに唸ったのだけれど、斬新度で言えば、「search/サーチ」も負けていなかった。
僕は、実に大きな衝撃を受けたことを思い出す。
だから、その続編となる「search #サーチ2」には大いに期待していた。
ということで、公開早々、先週末に鑑賞。
今回も、その全編がPC内のデジタルプラットフォームで展開されるという設定は変わっていない。
第1作は「父が娘を探す」というテーマだったのに対して、今回は、「娘が母を探す」という物語。’
斬新な設定も2回目となるし、物語も似たようなものになりそうだから、第1作を超えるのは難しいだろうなぁと思いながら、見始めたのだけれど…。
その思いは大きく裏切られた。
この続編は、衝撃の第1作に、スリルとスピード感をプラスして、さらにパワーアップしていたからだ。
第1作を楽しんだ人には文句なくお薦めだし、もし第1作を見ていなくても…。
この予告編を見て、少しでも「面白そう」と思った人には、絶対のお薦め。
何を書いてもネタバレになるから、細かいことは書けないのだけれど、今回も、第1作と同様に、
予告編の何百倍も面白い
作品になっている。
第1作では、行方不明になった娘を探すため、《父》は、試行錯誤しながらデジタルツールを使っていた。
しかし今回の主役となる《娘》は、バリバリのデジタル世代。
行方不明になった母を探すため、最新のツールを駆使し、国境をも越えたリモート捜索まで行う。
しかし、調べれば調べるほど謎は深まっていき、あっと驚く、大逆転の後半が待っている。
第1作にはなかったスリルとスピード感が溢れていて、僕は、大いに興奮しながら画面に見入ってしまった。
気がつけば、あっという間の111分。
物語は、全てPCの画面の中で展開しているというのに、それを感じさせないスケール。
映画っていいなぁと思わせる、画期的なエンターテイメントだ。
第1作を見ていなくても十分面白い作品だが、第1作と繋がるネタも随所に盛り込まれていたので、できれば、第1作を見ておいた方が、一層楽しめる。
僕は今回、劇場に向かう前に、アマプラで第1作を復習。
2回目の鑑賞で、オチも全てわかっているのに、やっぱり面白かった。
「search #サーチ2」は、そんな第1作の設定をうまく生かしながら、最高の続編に仕上がっていると実感できた。
パンフレットも購入。
撮影時のエピソードなどを読み、この映画が、練りに練られた設定であることをあらためて実感。
物語前半は、伏線だらけだった筈なので、それを確認するために、もう1度鑑賞しようかと思っているほど。
僕らは今、さまざまなデジタルツールに囲まれて生きているけれど、そんな《時代》を感じさせてくれる作品でもある。
超オススメ。