ソフトバンクによる、ドコモ「ahamo」の対抗プランが発表になった。
その名も、「SoftBank on LINE」だ。
これはコンセプト名とのことで、正式なブランド名は、後日発表されるとのこと。
ただ、LINE統合と「オンライン」を引っかけたネーミングは、非常にインパクトが大きく、個人的には、ブランド名もこれでいいんじゃないか?と思えた。
そのサービス内容は、ドコモの「ahamo」を踏襲している点が多い。
- 月額2,980円(税別)。
- 月間20GBのデータ容量(超過後も、最大1Mbpsで通信可能)。
- 通話料は1回あたり5分まで無料。(5分以降は30秒あたり20円(税別))
- ソフトバンクの4G・5Gのネットワークに対応。
といったところは、docomoと完全に同じだ。
横並びにしなければいけない法律でもあるのだろうか?
サービス内容における、docomoプランとの大きな違いは、海外対応。
docomoの「ahamo」では…。
海外82の国や地域で追加料金なしでデータローミングが利用可能
と言うのがメリットとなっているが、SoftBank on LINEでは非対応。
ソフトバンクには、「アメリカ放題」という、アメリカ全土で使い放題のサービスがある(基本料金/無料)のだけれど、それが、このプランに適用されるかどうかは不明。*1
もしアメリカ放題もつかないとなると、かなり大きなマイナス点となりそうだ。
現状は、海外旅行が困難な時代になっているため、それほど大きなデメリットではないのかもしれないけれど…。
逆に、docomoの「ahamo」プランに対して、完全にメリットとなっているのが、LINEとの連携。
ソフトバンク傘下におけるMVNOサービス会社のLINEモバイルを吸収合併し、この新プランで提供するようだ。
プレスリリースでは、LINEがデータ容量を消費せずに使い放題となる【LINEがギガノーカウント】を謳っているため、LINEのヘビーユーザーにとっては、大きな魅力がありそうに見える。
ただ、個人的には、「そんなに容量がいるのかなぁ…?」とも思う。
LINEのデータ容量がフリーになるのは、LINEモバイルのプランを引き継いだものと言えるけれど、SoftBank on LINEではちょっと事情が異なる。
LINEモバイルでは、月間3GBの格安プランがあり、それでLINEのデータ容量がフリーになるため、大きな魅力があった。
しかし、SoftBank on LINEは、月間20GBも容量があるため、よほどLINEをヘビーに利用しない限り、その枠で収まってしまうような気がする。*2
個人的には、月間20GBもいらないから、月額料金を少しでも下げてくれたら最高だったのだけれど…。
とはいえ、ラインとの統合は、かなりインパクトがあるので、魅力を感じる人もいるだろう。
衝撃的なdocomoのプランに対し、ソフトバンクが、年末までにきっちりと対抗策を打ち出してきたのは、流石だと思う。
こうなると、来年1月に対抗策発表を予定しているという、KDDIの動向が大いに気になる。
ソフトバンクに先を越され、プラン発表が翌年になってしまうというのは、出遅れ感が半端ではなく、大きな痛手だ。
もはや《横並び》では魅力を打ち出せないと思うため、画期的なプランが出てくることを期待したい。