先日僕は、立石まで遠征した。

立石は、葛飾区の京成線沿いにあって、かつてはせんべろの聖地として名を馳せた街。
北口の呑んべ横丁に、激安の飲食店が集中していたからだ。
しかし、駅前は急速に再開発が進んでおり、その呑んべ横丁は姿を消していた。
ただ僕が今回この地を訪れたのは、そんな呑んべ横丁の変遷を確かめるためではなかった。
久しぶりに「蘭州」の餃子が食べたいと思ったのだ。
僕は、かつてこよなく愛した水餃子と焼ニラ餃子の味を、なぜか唐突に思い出して、今回の遠征を決めた。
「蘭州」は呑んべ横丁内の店ではないが、北口駅前にあったため、再開発の波に飲まれて、2023年に閉店を余儀なくされた。
しかし、2024年にこれまでと反対側となる南口側に移転したと知り、ずっと気になっていたのである。
ただ、移転後はメニューを大幅に絞ったという情報があり、餃子は水餃子のみになってしまったようだったので、ちょっと再訪を迷っていた。
水餃子だけでも、十分訪れる価値のある店なのだけれど、個人的にはニラ焼き餃子が忘れられないんだよなぁ…。
などと思っていたら、いつの間にか「焼ニラ餃子」も復活しているという口コミを見かけたので、これはもう行くしかない!と決め、ようやくその機会を作ったというわけだ。
駅からは、南口の商店街を抜けて数分ほど。
街道沿いに、蘭州は堂々と復活していた。

「蘭州」という店名のみを、3つのスタイルでプッシュ。
かつては町中華風の素朴な店構えだったのに、イメージはガラリと変わってしまっていた。
しかし、「蘭州」は「蘭州」だ。
どんな店舗スタイルになろうが、あの餃子を食べられるのであれば文句ない。
入店。

店内は、テーブル席が3つと、カウンター。
タイミングが良かったのか、先客は誰もいなかった。
カウンターに座ろうと思ったが、テーブル席で良いとのことだったので、ゆったり座らせてもらった。
メニュー内容は、カウンター上に書かれているもののみで、非常にシンプル。

餃子以外は、羊料理に振り切った感がある。
僕は羊料理が好きなので、ちょっと気になったけれど、この日は身体が餃子を求めていたので(いつもだけど)水餃子と焼ニラ餃子を注文。
水餃子には、香菜をプラス。
「水餃子の香菜乗せ」として注文した。
香菜を水餃子に乗せて食べることで、この店の水餃子はさらに美味しくなるのだ。
そしてもちろんビールも注文。
僕は、久しぶりに蘭州の餃子が食べられる喜びに浸りながら待った。
そして。

餃子がまとめてやってきた!
ビールをお供に、久しぶりに「蘭州」の餃子が味わえる幸せ。
いやはやこれはたまらない。

懐かしの焼ニラ餃子は、やっぱり最高だった。
カリカリの薄皮に包まれているのは、極上のニラ玉。
しっかりと味がついているので、何もつけなくてもめちゃめちゃ美味しい。
いやぁ、これを食べたかったんだよ!
と、思わず叫びたくなってしまった。

水餃子(パクチー乗せ)も、懐かしの味そのままだった。
つるんとした口当たりながら、もちもちした皮とジューシーな具。
そしてこれが、パクチーと最高に合うのだ。
一口タイプなので、やめられない止まらない。
焼ニラ餃子と水餃子は、全く方向性の違う美味しさなので、片方を食べていると、もう片方が食べたくなる。最強の組み合わせだ。
僕は、あまりの懐かしさと美味しさであっという間に食べ尽くしてしまい…。

どちらも追加注文w
いやぁ、本当に美味しかったなぁ。
懐かしの「蘭州」は、店の場所も店構えもすっかり変わってしまったけれど、餃子の味はそのままで、ホッとした。
また是非近いうちに訪れたい。


