先週末。土曜日(9/4)の早朝。
僕のメールボックスに、楽天カード利用者宛の【速報版】カード利用お知らせメールが届いた。
僕は、オンラインでもオフラインでも、楽天カードを頻繁に利用する。
だから、お知らせメールは、頻繁に目にしている。
この速報版では、「どのショップで何を買ったか」という明細まではわからないが、金額を見て、だいたい見当はつくため、カード利用の目安として、非常に役にたっていた。
いつもは確認のために、さっと目を通して終わるのだが、今回は、その金額を見て大いに驚いた。
えっ、えっ?191,666円?
昨日は、そんな高価な買い物をした覚えはないぞ。
過去に遡っても、直近でそんな金額の商品は購入していないし、サービスも利用していない。
じゃぁ、いったいこれは何なんだ。
慌てて楽天カードを探してみると、それはすぐに見つかった。カード盗難による被害ではない。
しかし、どこからか、カード番号が流出してしまったのだろうか。
これはまずい、本当にまずい。僕は、頭が真っ白になった。
そのメールをスクロールさせていくと…。
見慣れた内容が表示されていたし、それぞれのリンクをクリックすると、楽天市場のページに繋がる。
だから僕は、すっかりこのメールを信用してしまった。
僕は、楽天のサポートセンターに連絡して確認しようと思ったが、あいにくまだ営業時間外。
サポート開始は午前9時からだったので、それまでは、まだ数時間近くあった。
楽天に確認するまでの間に、また、どんどんカード情報が悪用されてしまうかもしれない。僕は、いてもたってもいられなくなった。
カードの紛失・盗難センターであれば、24時間営業。
僕は、カードを手元に持っていたのだけれど、被害にあっているのであれば、もう、このカードは盗難されたのと同じこと。
だったら、すぐにでも利用を停止しようか。
再発行までの間、カードが使えなくなるのは痛いが、背に腹は代えられない。
ただ、まずは内容を確認してからでも遅くないと、思い直した。
ということで、利用金額の下に表示されていた「ご利用明細を確認する」ボタンをタップした。
今から思えば…。
僕は、この時点で既に欺されていたのである。
このお知らせは速報版だから、明細の確認はできず、「ご利用明細を確認する」などというボタンは、本来存在しないのだ。
しかし僕は、動揺していたため、その点については全く疑問を抱かず、このボタンをタップしてしまった。
すると…。
楽天IDとパスワードを入力する画面が表示されたので、入力すると、こんな画面になった。
えっ?
楽天の会員IDとパスワードでログインしたのに、どうして、本人認証の手続きが必要になるんだ?
僕は、ここでようやく「ちょっと変だな?」と思い始める。
そして…。
Webサイトのアドレスが表示されている部分を見て、驚愕。
「ronghanwa.com」…?
いったい何なんだ、この、わけのわからないアドレスは。
そして…僕は、やっと気がついた。
僕のカードが詐欺にあったわけじゃない。このメールが詐欺だったんだということに。
いやはや危ないところだった。
受信メールの画面では、発信者のアドレスが表示されないため、僕は、すっかり楽天からの正規メールだと思ってしまったのだ。
詐欺であることを確信し、メールのFrom欄を表示させてみると、
楽天カード株式会社 contaca@peanghaw.com
などど表示されており、楽天とは似ても似つかぬドメイン名になっていた。
慌ててカードの利用を停止しなくて、本当に良かったなぁ…。
今回、露骨にカード番号などを入力させる画面が出てきたから、僕は何とか異変に気がついた。
しかし、もっと巧妙に仕掛けられていたら、欺されていたかもしれない。
いや。
実際、楽天のIDとパスワードは、誘導に伴って入力してしまっているから、第一関門では欺されてしまっているのだ。(すぐに変更したけれど。)
今後は、このような詐欺に欺されることのないよう、メールの取り扱いには、十分注意をしていきたい。