【前回までのあらすじw】
「餃子の末っ子@大山店」を出た僕は、なんとなく満たされない気分で、大山ハッピーロード商店街を歩いていた。
すると、その脇道に、隠れ家のような餃子店を発見。一見さんには敷居が高そうな店だったが、いざ潜入してみると快適そのもの。
ビールとお新香で時間を繋ぎながら、待つこと15分。僕の前に、お重が運ばれてきた。
目の前に置かれたお重を開くと、巨大な「ブツ」が出現した。
RA KU YUの看板メニュー、手のひら餃子の登場だ。
傍らのiPhone SEと比較していただくと、その大きさがわかるだろう。「手のひら」というよりも、むしろ「拳」と呼びたい気がした。
そして、餃子というよりも、巨大な焼き饅頭のようなビジュアル。
僕はこれまで、数々のジャンボ餃子を食べてきたが、そのどれよりもインパクトを感じた。
餃子の「長さ」という点では、これより大きな店もあるけれど、その「高さ」「体積」という点では、僕的史上最高のジャンボ餃子だ。
とりあえず箸でつまんでみると、指にしっかりとその重さを感じた。
それもその筈、ママさんによると、この餃子には、普通の餃子の約8個分、140g(!)もの餡が詰まっているのだ。
囓ってみると、口内に肉汁がじゅわっと溢れ出た。
皮の中には、ぎっちりと具が詰め込まれており、実に食べ応えがある。肉と野菜のバランスがいいし、ニンニクも効いている。
そして、そんなたっぷりの餡を受け止める皮も、カリカリ、もちもちで美味しい。
餡にはしっかりと味がついているので、何もつけなくても食べられる。
実にパワフルな、そして、元気が出る餃子だった。
そんな「てのひら」に続いて、「孫のて」も登場。
てのひら餃子と比べると圧倒的に小さいが、それでも、普通の餃子よりも餡が詰まっていそうな感じだった。
円形のビジュアルで、両面が焼かれており、これも「いわゆる普通の餃子」感は薄い。
しかし、囓ってみると、やっぱりそれは餃子だった。
その餡は、「てのひら餃子」よりも、ちょっと優しい感じがした。
ママさんの話によると、「てのひら」も「孫のて」もベースは一緒だが、「孫のて」には、ニンニクが入っていないとのこと。
なるほど。だからちょっと優しい味なのか。
ニンニクの代わりに、生姜が入っているということで、それが、ちょうどいいアクセントになっている。
2種類の餃子を食べ終わる頃、スープが出てきた。ママさんからのサービスだ。
野菜と溶き卵の具がたっぷりで、塩加減も絶妙。僕は大いに気に入った。
ママさんの話によると、「てのひら餃子」のお重箱は、重ねることができるので、常連の人は、二段三段も食べる人がいるらしい。記録は八段(!)とのことだ。
僕は、流石に八段は無理だけれど、二段三段ぐらいなら、いけそうな気がする。
今度は、たっぷり走り込んだ後に寄って、手のひら餃子のお重箱タワーに挑戦してみようと思う。