大戸屋と言えば、さまざまな定食が食べられる《ごはん処》として知られている。
その店舗は、東京など首都圏を中心として日本全国にあり、2022年12月現在、300軒以上に広がっている。
海外展開も積極的で、2005年から、アジア諸国の他、米国に進出。
現在は100軒以上もの海外店舗を有する。
そんな店舗のひとつが、NYのタイムズスクエアにもあり、しかも、メニューに手作り焼餃子がある!という情報を入手。
日本の「大戸屋」メニューには、焼餃子が存在しない*1ため、これは海外のオリジナルメニュー。
大戸屋の海外店舗は、その殆どがFC店だが、タイムズスクエア店は直営店。
そんな直営店で提供されるオリジナルメニューだから、これは自信作に違いない。
ということで…。
僕は、ニューヨークシティマラソン前夜、餃子ローディングを行うために訪れた。
日本でお馴染みのロゴを使った大戸屋の看板。
これを見つけた時は、なんだかちょっとホッとした。
日本の大戸屋は、それほど高くない価格で、気楽に定食が食べられる《ごはん処》なのだが、NYではちょっと位置づけが違う。
ちょっと高級寄りの本格レストランなのだ。
その入口には、ランチ時のテイクアウトメニューとして、おにぎりのラインナップが飾られていたが、その価格が凄い。
おにぎり1個が$3~$6もする!
僕がNYに行った時、1ドルは150円相当だったので、なんと、1個450円からという衝撃価格。
現状、米国のインフレは凄まじく、とりわけ外食店は、どこもかしこもべらぼうに高い値付けとなっていたため、日本食ということを考えると、これでも実はリーズナブル。
ただ、やっぱり気楽に利用できる店じゃないことは確かだ。
ランチ時のテイクアウト価格でこの状態なのだから、ディナー利用は、推して知るべし。
海外に行って、わざわざ高い日本食を食べる気はしなかったけれど、オリジナル餃子があるとなれば話は別。
ということで、僕はその重たい扉を開いた。
入口にある「日本産米使用店」という看板は、大戸屋の矜持。
入口付近はカウンター中心の落ち着いたムード。しかし、奥にはテーブル席も多く、地元の家族連れなどで賑わっていた。
予約なしだとかなり待たされることもあるようだったが、運良く2人用のテーブル席につくことができた。
ラン仲間から聞いた情報によると、この前日には、大迫傑選手がここで食事をしていたとのこと。
1日違いで、絶好のチャンスを逃してしまった。ちょっと悔しいw
席について、定食メニューを眺めると、その価格にあらためて驚く。
しまほっけの単品が$27で、別途、$5の定食セット(ご飯、味噌汁、お新香)をプラスすると$32。
僕がNYにいた当時の超円安150円で換算すると…。
しまほっけ定食が4,800円!
というのだから、驚き桃の木山椒の木だ。
しかもここは米国だから、当然10%以上のチップが必要。ゆうに5,000円を超えてしまう。
日本の大戸屋では1,000円で食べられる「しまほっけ定食」が、なんと5倍以上の値段になってしまうのだから、いやはやホントに恐ろしい。
もしも餃子がメニューになければ、僕は絶対利用することはなかっただろう。
そんな餃子は、定食メニューの中に存在しておらず…。
APPETIZER一覧に掲載されていた。
手作り焼餃子は、ポークとエビチリの2種類で、どちらも8個で$12(1,800円)。
かなり高価ではあるが、しまほっけの価格を見た後だったので、むしろお得な気がしてきた。
ハーフの4個だとちょっと割高で$7(1,050円)となるが、この2種類に$5の定食セットをつければ、合計で$19(2,850円)なので、それほど高くない。*2
僕は、これでNYCM前日の気分を高めようと思っていたのだけれど、世の中そんなに甘くなかった。
店員に確認すると…
「APPETIZERメニューに、定食セットはつけられません」
と言われてしまったからだ。
ごはん単品での注文も不可ということなので、餃子ライスという料理が食べられないということになる。
日本ならば、どんな店でも普通に食べられる定食が、いったいなぜ食べられないんだ。
責任者を呼べ、責任者を!
いつもの僕であれば、餃子のお供はビールなので、餃ビーすればいい話。
しかし僕は、レース前日には飲まないことを決めているから、餃ビーができず、餃子ライス気分満載だったのに、そんな思いを砕かれ、大いに消沈した。
僕は、なんだかとても悔しくなったので、餃子2種類をフルの8個づつ注文。
手作りだからか混んでいるせいかわからないが、20分程度待たされ、ようやくそれらが、僕の目の前にやってきた。
手作り焼餃子(ポーク)と…。
エビチリ。
なぜエビチリが緑の皮なのか不明だし、個人的には、もう少しこんがり焼いて欲しい気もしたけれど、そのボリューム感はなかなか良かった。
果たしてその味は…?
ポークは、肉汁こそ出ないものの、ぎっしりと凝縮された肉の旨みが感じられる。
下味がしっかりついているので、何もつけなくても、十分美味しい。
エビチリにはちょっと驚いた。
その具には、たっぷりのソースが詰め込まれており、ぷりぷりのエビと共存していた。
エビチリ味なのか?と言われるとちょっと微妙な感じではあったけれど、これはこれで悪くない。
ポークとは全く別物の餃子になっているので、2種類注文した甲斐はあったと思う。
餃子2種類の合計価格は$24となるため、日本円換算すると3,600円。
僕はその価格に溜息をつきたくなったが、ふと、別の思いも抱いた。
前述の通り、しまほっけ定食は$32だったので、餃子2種セットは、その3/4(75%)価格となる。
日本の大戸屋で提供されるしまほっけ定食は1,000円だから、この方程式(?)に当てはめれば、日本の大戸屋では…。
手づくり焼餃子2種セット(16個)が750円で食べられる!
ということになるじゃないか!
現在、日本の大戸屋には、焼餃子というメニューが存在しないので、これは単なる机上の空論に過ぎない。
しかし、NYの直営店に存在するメニューなのだから、日本に逆輸入してくれてもいいじゃないか。
大戸屋の相談窓口に直訴してみようw