餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「栗毛の超特急」も「大人の翼」も吹き飛ばした、ナビダイヤルの攻撃力

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昨日、僕は久しぶりにテレホンカードを使った。

僕が問い合わせをしたかったサポートセンターへの電話番号が、ナビボッタクリダイヤルしか用意されていなかったからだ。

ナビダイヤルには、携帯電話の《かけ放題》が適用されないため、いざ携帯から電話しようものなら、あとで、もの凄い金額の別途請求を受けることになる。そんな不快な思いはしたくない。

だから、家で眠っているテレホンカードを利用することで、せめてもの抵抗をしようと思ったのだ。

ナビダイヤルが、「企業側の導入論理」だけで成り立っており、携帯利用者には何のメリットもないことは、遙か昔、5年前のエントリーで書いた。

この当時は、まだ、一部の企業が取り入れているだけだったが、その後、どんどん導入が進んでいく。

特に、「サポートセンター」関連の電話番号は、軒並みこの番号に変更されていて、実に腹立たしい。

良心的な企業は、ナビダイヤルの他に通常の回線番号も併記していたりするが、そうではない場合も多く、憂うべき状況になっている。

だから、僕は、せめてもの抵抗を試みることにした。

家で眠っているテレホンカードを活用して、この理不尽なシステムと戦おう!と、思ったのだ。

今回、僕が用意したテレカは、最強のコンビだった。

1枚目は、ミホノブルボン。

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僕がまだ競馬にハマりまくっていた時代、1991年に現れた《栗毛の超特急》。

実に華麗な逃げ脚で、皐月賞とダービーを制した、8戦7勝の名馬だ。

凜々しい瞳でターフを駆け抜ける姿は、今見ても最高に格好いい。

もう1枚は、IBM時代のThinkPad。

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この頃のThinkPadは、《大人の翼》というキャッチコピーがつけられており、何から何まで格好よかった。

モデルのりょうさんを使ったCMが、これまたクールで最高。

だから、このテレホンカードを入手した時は、メチャメチャ嬉しかったことを思い出す。

そんな《栗毛の超特急》と《大人の翼》のコンビを持って、僕は久しぶりに、近所の公衆電話ボックスに入った。

そして、まず、ミホノブルボンのテレホンカードを挿入。やおら、ナビダイヤルの番号をコールする。

…と、いきなり衝撃的なメッセージが流れた。

この通話は、およそ、8秒ごとに10円の通話料金がかかります。

 8秒10円!

僕は思わず唖然としてしまった。

公衆電話からナビダイヤルにかけた場合、距離別の価格設定となるため、通話先の場所によって価格が変わるようだが、それにしても高すぎる。

いったいどこにかけてるんだよ。ベトナムにでも繋がってんのか?

しかしもう、後には引けない。僕はそのまま、コールセンターに繋がるのを待った。

が、話はそう簡単じゃなかった。

お問い合わせのご用件につきまして、✕✕の場合は1、△△の場合は2、を…。

などという、番号分岐型の説明がくどくどと展開される。

しかも、例えば2を選ぶと、その後に、

サービスの内容が、◇◇の場合は1,★★の場合は2…を

などと、さらに分岐説明が続くのだ。

もちろん、その間にも通話料金はかかっており、しかも8秒ごとに10円なのだから、たまったもんじゃない。

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分岐を選んでいる段階で、200円近くを消費。

僕は苛立ちながらボタンを押し続け、ようやく、該当の問い合わせ内容に辿り着いた。

…が、まだこれで終わりではなかった。

こんなメッセージが流れたからである。

ただいま、電話が大変混み合っておりますので、このままお待ちいただくか、しばらく経ってからお電話ください。

嘘だろ、おい!

と、思った。

僕は昨日、たまたま時間が作れたが、平日の真っ昼間に、サポートセンターが(しかもこんなボッタクリダイヤルなのに!)混み合っているなんて、ちょっと信じられない。

サポートなんかしたくなくて、単にユーザーを諦めさせるだけなんじゃないか?とさえ、思えてきた。

その間にも、8秒ごとに、どんどん数字が減っていく。

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あっという間に、こんな状況。

この写真を撮った後、すぐに時間切れとなってしまったため、あえなく、《栗毛の超特急》は、公衆電話から排出された。

まだ、サポートセンターにも繋がっていない、のに。だ。

恐るべしナビダイヤル。

超特急を上回る、リニアモーターカーなみのスピードに、僕は思わず驚嘆してしまった。

その後、僕は、カードを《大人の翼》に入れ替えて、ひたすら待ち続けた。

残り度数が30となった時点で、ようやく担当者に繋がったのだけれど、その時の僕の心境を想像して欲しい。

何しろ、繋がるまでに700円もかかっているのだ。僕の怒りは沸点に達していた。

残り度数も少ないから、限られた時間で、僕の問題が解決するとは、とうてい思えない。

僕がその点を抗議したところ、担当者からコールバックしてもらえることとなり、一応事なきは得た。

しかし…と僕は思う。

今回、僕は、テレホンカードを使ったから、かかった金額が《可視化》された。

しかし、携帯電話だったら、それがよくわからないため、ずるずると待ち続け、かつ、繋がってからも延々と話し続けていたに違いない。

となると、いったいいくらかかっていたんだろう。

あとで、どれくらい請求を受けていたことになるのだろう。

それを考えると、ちょっとゾッとした。

いやはや、恐るべきナビダイヤルの攻撃力、戦闘力。これでは、テレホンカードが何枚あっても足りない。

何とかうまく立ち向かえる方法はないのだろうか。

大いに悩ましい。

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