迷っている。
「Xperia 1 II」は、実に魅力的なスマートフォンではあるのだけれど、いかんせん、その価格がネック。
税込136,400円という価格は、性能を考えれば妥当だとは思うが、今の僕には手が出そうにない。
店頭に並んでいたら我慢できなくなってしまうかもしれないが、発売が10月末というのも、二の足を踏む原因。
その時期は、ちょうど、iPhone 12シリーズの発売予定時期ではないか。
僕は、当然それも買いたくなるに決まっているので、二兎は追えないからである。
今回、ソニーストアでは、「Xperia 1 II」以外にも、「Xperia 5」や「Xperia 1」のSIMフリー版も発表されている。
「Xperia 1 II」の廉価版と言える「Xperia 1」ならば、税込8万円台で、今月末発売。
ただ、「Xperia 1 II」に比べると、かなり性能が落ちてしまうし、おサイフケータイも非搭載。
ならば無理して買うこともないかなぁ…という気がしてきた。
「Xperia 1 II」も「Xperia 1」も買わないのなら、「Xperia X1」に、心の隙間を癒やしてもらおう。
「Xperia X1」って何だ?と思われる人も多いかもしれない。
その名前だけ見ると、最新最強のXperiaっぽい感じもする。
しかし、その発売日は2008年。
ソニーモバイルコミュニケーションズが、まだ、ソニー・エリクソンだった時代のスマートフォンだ。
そしてこれは、Xperiaシリーズの先駆けなのである。
いやはや懐かしい。
当時、これは非常に入手困難なスマートフォンだった。
日本では発売されなかったし、海外の販売ルートも、かなり限定されていた。
だから、僕がこの端末をゲットするまでには、かなり紆余曲折があり、しかも、使いこなすのにかなり苦労した記憶があるので、感慨もひとしおだ。
僕は、Xperia繋がりで、久しぶりにこのスマートフォンのことを思い出した。
ということで…。
僕は、昨晩、モバイルグッズの入った引き出しからこれを発掘し、充電してみることにした。
汎用のミニUSBケーブル1本で、今でも簡単に充電できるというのが、ソニー端末の素晴らしいところ。
古いスマホだと、専用ケーブルやACアダプタが必要だったりする場合が多いからだ。
僕がこのスマホをゲットしてから10年以上が経過しているため、流石にもう使えないかもしれないと思っていたが、ひとまず充電が完了すると…。
普通に起動した!
今は懐かしい、Windows mobileの壁紙。
背面も格好いい。
質感はとても重厚で、今もなお、手に抱えると幸せを感じる。
スクリーンセーバーの画面内で泳ぐ金魚たち。未だに元気だ。
金魚をタップすると、すいすい泳いで逃げていくのが、なんとも愛おしい。
コンパクトな筐体ながら、物理キーボードとスタイラスも搭載している。
今は、こういうスマートフォンが皆無になってしまったため、実に新鮮だ。
もちろん、実用的には全く使い物にならない。
しかしこれは、初めてXperiaの名を冠した、歴史的なスマートフォンだ。
いつまでも大事に愛でていきたい。