先週末。雨降る土曜日。
立川シネマシティでの「ボヘミアン・ラプソディ」スタンディングライブ上映直前。
僕は、かねてからの念願だった店、「餃子会館丸山」を訪れた。
懐かしい歌の数々に痺れながら、枝豆をアテに、キリンラガービールを飲み、主役の登場を待っていた。
入店後、10分程度経った頃だろうか。
厨房の中からジリジリとした音が聞こえ始め、ほどなく、メインディッシュがやってきた。
焼餃子の登場だ!
僕は、ひと目、そのビジュアルに痺れてしまった。
ヒダがなく、そして、両面がカリカリに焼かれている。何とも独創的なビジュアルだ。
僕は、事前にWebなどで、この店の情報を入手していたので《こういう形の餃子》であることは理解していた。
しかし、写真と現物のインパクトは、やっぱり違う。
あぁ、やっぱり来て良かった、現物に出会えて良かったなぁという思いに満たされた。
iPhone SEとのサイズ比較。
それほど大ぶりではないが、かといって、一口餃子というわけでもない。
サイズとしては標準的だが、何といっても、その、のっぺりとしたスタイルが印象的な餃子だ。
囓ってみる。
おぉぉ。
僕は、思わず、そんな声を出しそうになった。
その両面をカリカリに焼かれた皮は、とてもクリスピーで、パイを食べているような食感。
その具は、生姜が絶妙に効いていて、いい仕事をしている。肉と野菜のバランスもとれていて、皮のインパクトに負けてない。
何もつけなくても、十分に美味しい餃子だ。
水餃子も登場!
スープのようなものに浸って出てきたが、これは、呑むわけではない。
ひとつずつ、こういった、穴あきの匙で掬って食べる。
味わう直前まで、そのみずみずしさを失わないための配慮だろう。
お店からは、水餃子用として、このタレが提供された。
それは、黄色い色をしており、僕がこれまで見たことのない種類のタレだった。
僕は、その味が想像つかなかったのだけれど、お店のオススメということならば、間違いない筈。
ということで、水餃子と一緒に確かめてみることにする。
うん。
確かにこれは水餃子に合う!
辛子と酢が絶妙にミックスされており、独特の風味を醸し出している。それが、水餃子の皮と具に、最高のアクセントを加えるのだ。
水餃子は、具の美味しさもさることながら(焼き餃子と同じで、生姜が効いている)、なんと言っても、皮が美味しい。
とにかく、ぷりっぷりっとしていて、その食感がいい。
焼き餃子のクリスピーな感じも最高だったが、水餃子のプリプリ感もたまらない。
餃子にとって、皮というのが実に重要だということを実感させてくれる。
だから僕は、餃子味だとか手羽餃子だとかいう、紛い物たちを認めないのだ。
焼き餃子も水餃子も、非常に美味しかったので、僕は、ビールを追加。
最初は瓶ビールを頼んだが、今度は生ビールにした。
生ビールは、グラスごとキンキンに冷えている。最高だ。
80年代にタイムスリップしながら味わう、至福の餃ビー。僕は、いつまでもこのコンビを堪能していたかった。
ただ、この日は、クイーンのライブ上映が控えていたから、残念ながらこれで終了。
とっても素晴らしい店だったので、今度は、是非ともゆっくり時間の余裕をとって訪れたいと思う。