平日有休の大きな魅力は、昼からビールが飲めること。
昼にビールを飲むだけなら、週末いつでもできるのだけれど、《平日》ということに意味がある。
「本当だったら仕事をしている時間帯に、ビールを飲んでいる」という行為が、背徳感を生んでたまらないのだ。
しかもそれが温泉帰りとなれば、極上の至福を味わえる筈。
ということで僕は、最高だった「さやの湯処」帰りにも、ビールを飲もうと決めていた。
この日に僕が向かったのは、「さやの湯処」から数百メートルの場所にある町中華。

丸福だ。
この店は、今から10年ほど前に「マツコの知らない世界」で、《板橋しっとりチャーハン》の名店として紹介されている。
「板橋チャーハンの世界/アーカイブ」|TBSテレビ:マツコの知らない世界
当時僕はちょっと気になったのだけれど、行く機会を逸し、その後忘れてしまった。
しかし今回、「さやの湯処」行きを決めた際、この店がすぐ近くにあることを知り、これは絶対に行くしかない!と決めた。
だから僕は、ランチタイムの混みそうな時間帯を避けるべく、温泉を11時過ぎに切り上げたのだ。
店内は、テーブル6席とカウンター7席というコンパクトなつくり。
僕が入店した時は先客1組のみで、カウンターの片隅席をゲット。
空いていたため、写真なども楽に撮れたので、申し分ない。
食事を終えて退店する際には満席になっていたため、本当にいいタイミングだったと思う。
やおら、メニューを眺める。

中華料理の定番はひと通り揃っている感じで、お得なセットメニューもあった。
しかし、僕はもちろんビールを注文。(そのためにここに来たんだものw)
そして、ビールの「絶対相棒」である餃子も合わせて頼んだ。
餃子は、焼き上がりまでに時間がかかると思ったので、ビールと餃子を一緒に出してもらうようお願いした。
餃ビータイムまでの間、僕は、店内をつらつらと眺める。

カウンターの上には、チャーハンを紹介した写真が多数。
この店のチャーハンは、前述「マツコの知らない世界」だけでなく、さまざまなメディアで取り上げられ、絶賛されているようだ。

有名人の色紙も多数飾られていた。
これはチャーハンを食べない手はないよなぁ…と思いつつ、僕は少しだけ不安も感じていた。
僕は、最近食が細くなっているので、餃ビーのあとでも完食できるかどうか、少しだけ不安がよぎったのだ。
ただまぁ、食べきれなかったら、持ち帰りをお願いできないか聞いてみればいいし…などと、この時は弱気にそんなことを考えていた。
そんな思いに浸っていると…。

焼餃子がやってきた!
こんがりときれいに焼けており、食欲をそそられるビジュアルだ。

絶対相棒との共演。
平日の昼間に、堂々と餃ビーできることが幸せでたまらない。

餃子を齧ると、じゅわっと肉汁を感じた。
ニンニクはそれほど効いていないが、生姜がいいアクセントになっている。
味はしっかりついているので、何もつけなくてもじゅうぶん美味しいが、酢コショウが合う。
軽くパクパクいけるタイプの、町中華らしいオーソドックスな餃子で、もちろんビールとの相性は抜群だ。
サイズはそれほど大きくなく、簡単に食べきれそうだったので、僕は満を持してチャーハンを注文。
僕の後に入店してきた人たちは、全員チャーハン(セットを含む)を頼んでいたので、店主は常にチャーハンを作り続けている印象を受けた。
「やっぱりこの店は、チャーハンが大看板なんだなぁ…。」と思いつつ、僕はそれが出てくるのを待っていた。
そして。

チャーハン、登場!
サイズはちょっと小さめに感じたけれど、僕にはちょうどよかった。
これならば僕でもじゅうぶん食べきれると思ったからだ。
そのビジュアルは美しく、品の良さを感じた。

いやぁ、良い。美しい。
チャーハンの上に乗っている刻みチャーシューとグリーンピースの彩りがとても素敵だ。
チャーハン本体は、ハムと卵のシンプルなもので、それに玉ねぎが加わっている。
その味も、個人的には大満足だった。
《板橋しっとりチャーハン》として取り上げられるだけのことはあり、確かにちょっとしっとり系。
僕はどちらかというとパラパラ系のチャーハンが好きなのだけれど、このしっとり感は悪くなかった。
なんといっても素晴らしかったのが、玉ねぎの甘み。
これが、しっとり感と絶妙にマッチして、独特の風味を醸し出している。
ちょっと塩味の効いた刻みチャーシューを混ぜながら、味変を楽しめるのもいい。
いやぁ、やっぱりこれは最高のチャーハンだ。
流石、いろんなメディアで取り上げられるだけのことはあるし、来店客全てが注文してしまうメニューだなぁと思った。
僕はその旨さに唸りながら、あっという間に完食。
チャーハンについてきた、つけ合わせのラーメンスープも美味しかったので、今度はラーメンとのセットメニューも悪くないなぁと思ったりした。
温泉からの餃ビーで背徳感も味わえたし、絶品チャーハンでお腹もいっぱい。
平日有休ならではの至福を味わえて、大満足だ。

