「解体屋(こわしや)ゲン」は、とある解体業者の社長・ゲンこと、朝倉巌を主人公にしたコミック作品で、青年向け漫画雑誌「週刊漫画TIMES」に連載されている。
現在発売中の「週刊漫画TIMES」5/26号には、その第999話が載っており、次号では、堂々第1000話を迎える長寿作品だ。
「週刊漫画TIMES」は、Kindle Unlimitedを契約していれば無料(未契約でも、30日間無料体験サービスあり)で読めるので、気になる方は読んでいただきたい。
…などと偉そうに書いているが、僕は、つい最近までその作品の存在を知らなかった(汗)
で、正直に言うと、僕の興味からも外れていた。
僕はそもそもあまり漫画を読まないし、建築業界にも疎い。解体屋などと言われてもピンとこなかったので、スルー予定だったのだ。
ただ、10巻までは無料でゲットできる為、’試しにつらつらと読みはじめてみたら…。
いやぁ、結構面白いじゃないか!
原則的には1話完結型(場合によって何話か続くこともある)で読みやすいし、主人公のゲンさんを初めとしたキャラクター造形が、生き生きしていて、とても良い。
ストーリーは主に、「ゲンさんやその仲間たちが、さまざまな難題に巻き込まれ、それを、とてつもない方法で解決していく。」というパターンが踏襲されていく。
結構強引な展開が多いし、そりゃ無理だろというようなものも多いのだけれど、まぁ、漫画の世界だし…と思えば納得の範囲で、読後感が爽快なのが気に入った。
11巻目以降は有料*1となるが、その料金は1巻当たりたった11円。
なんと、今月発売になったばかりの最新刊、記念すべき100巻までもが11円で販売されている。
これはちょっとあり得ない価格設定だ。
電子書籍コミックの場合、最初の1巻(もしくは数巻)までは、無料や超格安になっていても、巻を追う毎に高くなっていくのが常。
初期の巻が安いのは、続刊を高い価格で読んでもらうための《撒き餌》であるのが、暗黙のルールと言える。
しかし今回、この漫画はそんな業界の慣習を打ち破った。まさに、解体させてしまったのだ。
全100巻を揃えても、たったの990円!
いわゆる「過去の名作」とかならいざしらず、今現在もリアルタイムで連載が続いている作品(しかも来週、第1,000話になるような大作)の全巻が、たったの990円で読めるというのは、奇跡と言ってもいい。
原作者である星野茂樹さんによると、この価格設定は、100巻&1000話到達に伴う大セールとのこと。
ついに発表された100巻&1000話到達大セール!
— 星野茂樹(『解体屋ゲン』原作者) (@KowashiyaGEN) 2023年4月30日
1ヶ月間、全巻11円で売り切って倒れます >┼○ バタッ!
どうせ倒れるなら前のめりに!#解体屋ゲン
この後、コメントにてお礼と所感を(続) https://t.co/Os6AWACifo
セール期間は今月いっぱい。5月末まで。
電子書籍は、定価設定がないため、こういったセールの時にまとめ買いしておくのがお得。
特に今回は、空前の価格設定となっているため、気になる人はゲットしておくのが吉だ。
*1:Kindle Unlimitedを契約していれば、99巻までは無料で読めるが、他の本も含めて、同時に20冊までしか保存できないので、入れ替えながら読み続ける必要がある。