4年前。
北海道マラソン2018に出走した時、僕は、初代のiPhone SEを持って走った。
レース直前。
これは、そんな初代iPhone SEで撮った写真だ。
気温は24℃になっており、結構暑かったけれど、僕は、水をかぶりまくりながら、気持ちよくフィニッシュすることができた。
それは良かったのだけれど、悲劇もあった。
道中、汗をかきまくり、水をかぶりまくったことで、短パンのポケットに入れていた初代iPhone SEがずぶ濡れになり、その結果…。
iPhone SEの内部に水が染みこんで、液晶がまだら模様になってしまった。
そう。
初代iPhone SEは、防水仕様ではなかったため、その影響をもろに受けてしまったのである。
僕は結局、1万円近くを支払って液晶交換を行う羽目になった。
その後しばらく、僕は、レースでiPhone SEを持たずに走る。
レース中、水をかぶったり、汗を激しくかくと、再度液晶に障害が出ると思ったからだ。*1
しかし、一昨年に防水仕様のIPhone SE(第2世代)へ乗り換えてからは、そんな心配が不要になった。
「これで、レース中の写真も思う存分撮れる!」ことになったのだけれど、残念ながら、それはなかなか実現しなかった。
突然訪れたコロナ禍で、マラソンレースが開催されなくなってしまったからだ。
今年、3年ぶりの出走となる今年の北海道マラソン2022で、僕は、レース中の写真が撮れるのを楽しみにしていた。
練習不足で、どうせまともに走れないのだから、せめて写真でもとって気を紛らわせよう。
僕は、第2世代のiPhone SEを心の支えにして、何とか完走しようと心に誓った。
ということで、例によって前置きが長くなってしまったが、以下は、そんなiPhone SEで撮った写真を淡々とご紹介させていただこう。
さっぽろテレビ塔の電光時計。
発走まで1分を切ると、カウントダウン表示に変わる。
僕にとっては、3年3ヶ月ぶりの実戦。本当に完走できるのだろうか…不安を抱きながら、僕は、その数字を見つめていた。
発走直後。
どうなることかと思ったけれど、やっぱりレースの雰囲気は最高だ。
例によって、どこまでもどこまでも続く頼もしい給水エリアが、僕に大きな力を与えてくれる。
僕は、そこで水をかぶりまくることで力をもらい、思ったよりも足が動いた。
ということで、しばらくは写真撮影を封印して、ランに専念することにした。
ふたたびiPhone SEを取り出したのは、25km地点。
今年の大会から設置されたランナーサポートエリアだ。
いったんコース外に出てしまうことになるが、精神的にもネタ的にも、ここは寄らないわけにはいかない。
ということで、もちろん寄り道。
おぉぉ、コーラだ!
どら焼もある!
そして…。
雪玉!
いやぁ、冷たくて気持ちいい~。
僕は、サービス満載のサポートエリアに感激したが、この日、気分がよかったのはここまで。
これ以降は、大いに苦しむことになる。
サポートエリア直後。折り返し点。
北海道マラソン名物の新川通は、今年から《逆走》することになったが、やっぱり、新川通は新川通だなぁと思った。(そりゃそうだろw)
30km地点あたりからはバテバテで、時々歩きも加わっていく。
キロ8分以上かかっているのだから、こんな写真を撮るのも余裕だ。
35km関門地点。かなり暑くなってきた。
あと5km!
僕は足裏の痛みに苦しんで、「まだ5kmもあるのかぁ…」と思いながら、走って(歩いて)いた。
ただ、北大構内に入ると、なんとか元気を取り戻してきた。
構内は涼しかったこともあって、ほんの少しだけペースを上げることもでき…。
フィニッシュ!
いやぁ、嬉しかったなぁ。
僕がこれまで出走した7回の北海道マラソンでは、全てサブ4で走っており、サブ3.5だった時もあったのに、今回は、サブ4どころか4時間半も切れなかった。
しかしそれが今の僕の実力だし、最近の状況を考えれば、むしろ好走だと言える。
北海道マラソンの素晴らしいコースと給水、応援が、後押ししてくれた結果だ。
フィニッシュ後は、ボランティアの方々が水を浴びせてくれたり…。
こんなシャワーエリアもあって、火照った身体を癒やしてくれた。
第2世代のiPhone SEなら、どんなに濡れても全く問題なかったし、こういった思い出の写真を残すこともできる。
ランナーとして生きるなら、スマホは防水仕様がマストだなぁ…と、あらためて思った。
まぁ、最近は防水じゃないスマホの方が珍しいかもしれないけど。
*1:僕は、あまり汗をかかないたちなので、北海道マラソン以外のレースでは、水をかぶったりすることはそんなにないのだけれど、苦い思い出が尾を引いていた。