先週末。土曜日の未明。
「華福」の圧巻羽根つき焼餃子を堪能した僕は、後ろ髪を引かれながら店を出た。
本当は、もう少しゆったりしていたかったのだけれど、そんな余裕はなかった。
この日は、ランを終えた後、この映画を、朝一番の回で見に行く予定になっていたからだ。
先を急がなければ。
ということで、僕は踵を返して、国道254号線(川越街道)を北上。いざ、この日の目的地に向かった。
そして、僕が辿り着いたのは…。
都立光が丘公園だった。
いつもは、大勢の人で賑わっているのだけれど、僕が到着した時刻はまだ4時台ということもあり、人気がまるでなかった。
街灯も点灯中だ。
しかし、少し走って、けやき広場に辿り着く頃には、夜明けの時刻になっていた。
光が丘公園で迎える、朝焼けの情景。とても素敵だ。
この公園が素晴らしいのは、ジョギングコースがしっかりと整備されていること。
スタートラインがしっかりあって、1周は、3,100m。
100mごとに表示もあるので、とても走りやすい。
ただ、もちろん、それにこだわらずに走ってよく、5km程度のマイコースを作ることも容易。実に融通の利く公園なのだ。
僕も、つらつらとマイコースを走っているうちに、再び、けやき広場に到着。
朝日が見えてきた!
そして、この頃から、公園にもぼちぼちと人が集まり始めてくる。
朝の眩しい光の中を歩く、そして走る人たち。
これこそまさに「光」が丘公園の情景だ。素晴らしい。
この公園ではおなじみの、太極拳トレーニング。
園内のけやき広場では、剣を持ったトレーニングも実施されており、とても興味深かった。
朝を迎えて、活動が始まったのは、人間だけではない。
ボールと戯れる犬や…。
池の鳥も素敵だった。
僕が、こんな写真たちを撮っていた時間は、まだ、朝の6時台。
しかし、太陽は、もうすっかり昇ってきており、それとともに、気温もグンと上昇。暑さを感じてくるほどだった。
ランニングするには、少し辛くなってくるところだけれど、でも、大丈夫。
この公園は、とにかく緑が多く、日差しを遮ってくれるからだ。
この日も、そんな木陰の下で、沢山のランナーたちが気持ちよく駆け抜けていた。
僕も、写真をつらつらと撮りながら、ゆったりのんびりと走り続けて、気がつけば、夜明け前からの30kmランが完了。
とっても気持ちよく走り抜けたのは、途中の餃子エイドと、ぐんぐん昇っていく太陽の心地よさ、そして、月のおかげだった。
月…?
ランの前夜、天空で輝いていた上弦の月は、22時過ぎに沈んでいる。月の出は午前10時過ぎだから、夜明け前に月は見られない。
「月見ラン」が、何より大好きな僕にとっては、寂しい時期の筈。
しかし、この日の僕には、その代わりとなる大きな味方がついていた。
夜明け前ロングランの際、いつも僕の心を癒やしてくれた満月や下弦の月に代わる…。
萩の月。
仙台土産の定番。僕の大好きなお菓子だ。
先週半ば、 僕はこれを、同僚からもらったので、このロングラン時に食べようと、ポケットに準備していたのである。
公園内を何周かして、20kmを超えたあたりで実食。やっぱりとっても美味しくて、僕に大きな力を与えてくれた。
いやぁ、月は何でも最高だ。
おあとがよろしいようで…。(←よろしくないだろw