昨秋の健康診断では、憂鬱な結果が返ってきた。
2年連続、胃のレントゲンで引っかかってしまったのだ。
昨年の胃カメラ検査では、問題ないと出た筈なのに。なぜまた引っかかるんだ。
僕は大いに心が沈んだ。
「またしても胃カメラで、地獄の苦しみを味あわなければいけないのか」という思いと、「胃の中に、去年は見えなかった【何か】が発見されたのか」という恐怖だった。
僕は心配性だから、精密検査日となる2ヶ月後まで、悶々とした思いを抱いていたことを思い出す。
そして。
今年もやっぱり猛烈に痛かった胃カメラ検査を受診。
胃の中に異物を突っ込まれている間、涙が止まらない僕に、先生は、「もう少し我慢我慢」という励ましとともに、「大丈夫ですよー」「綺麗な胃です。」と言ってはくれていた。
しかし、去年は、検査後に「問題ありません。」というコメントがあったのに、今年は、検査後のコメントがなく、「詳しい結果はあとで郵送いたしますので…。」と言われたため、僕は一抹の不安を感じていた。
検査の途中で、【何か】が発見されたため、「問題ありません。」とは言えなくなったのではあるまいか、と。
だから、その結果が返ってくるまで、僕はあらたな不安に怯えていた。また、その結果がなかなか届かなかったことも、僕の不安に輪をかけた。
精密検査から2週間経った頃、ようやくその結果が届いた。
僕は、恐る恐るその結果を開いてみると…。
診断名「胃ポリープ」。判定はB。
レントゲン後のEから、大きく良くなり、「僅に所見有もほぼ正常」という結果だった。
僕はその結果に、大いに胸をなで下ろしたことを思い出す。
しかし…。その直後に悪夢がやってきた。
1月下旬、目覚めた途端、猛烈な嘔吐に襲われ、ダウンしてしまったのだ。
この時は、血液検査と腸の部分のX線検査を受診。
血液検査では問題なかったものの、X線検査で引っかかり、先生から、次のような、衝撃的なコメントをもらった。
腸内に便が大量に蓄積されています。そのせいで、食べ物が逆流し、嘔吐に繋がったと考えられます。
なんと…。
X線の検査ぐらいでわかるようなのであれば、相当、深刻なレベルなのではないか。
取り急ぎ、整腸剤と吐き気止めを出しておきます。が…改善されないようでしたら、腸の検査をしましょう。
腸の検査…。
腸に関する怖い病気の数々が、僕の頭の中に渦巻いた。
当面処方された整腸剤で、一応、「出るモノは出て」吐き気も治まったけれど、それでもお腹の張った感じは続いていて、僕は不安が拭えなかった。
やっぱり、本格的に腸の検査をしてもらわなければいけないのだろうなぁ…。
と。その時ふいに、僕は、あることを思い出した。
僕が嘔吐でダウンした時、信頼できるラン仲間から、オススメされたものを試してみようと思ったのだ。
それは…。
森下仁丹が作っている機能性表示食品と呼ばれるもので、その効用は、「腸内フローラを良好にし便通を改善する」となっている。
それは、外箱にも大きく書かれており、Amazonでの評判も非常に良かった。
そして何より、とても信頼できるラン仲間からの推薦があるのだ。
腸の検査を受ける前に、まずは、これを試してみよう。
僕はそう決めて、夜明け前に注文。なんと、その当日に受け取れた。
いやはや、いい時代になったものだ。
スティックタイプで30包入っている。
僕の購入時、amazonでは、割引価格で2,700円だったから、1包あたり90円。
健康食品と考えるとちょっと高い気がするけれど、「便通を改善する薬」のようなものだと思えば、そうでもない。
開封。
微細な顆粒とともに、沢山の小さなカプセルが入っていた。
そして、このカプセルこそが、「ビフィーナS」のキモであるようだった。
外箱には、その説明が表示されていた。
ハイパープロテクトカプセルが、胃腸に弱いビフィズス菌を守り、生きたまま腸まで届けます。
なるほど。
僕はその効果に期待して、服用を開始することにした。
癖がなく、少し甘さを感じるほどで、とても飲みやすい。また、カプセルの食感が心地いいため、最初は、何度も噛んで押しつぶしてしまった。
しかし、それはNGであることに気がついた(ビフィズス菌が生きたまま腸まで届かなくなる)ため、その後は、正規の服用方法を守り、毎日飲み続けていた。
すると、ある日、衝撃的なことに気がついた。
毎日、便通がある!
大きなフォントで書くことか?w
…とも思うけれど、長年、慢性的な便秘症状に悩まされてきて、それが当たり前だと思っていた僕には、それぐらいの感激だった。
しかも、毎日ちゃんと、同じような時刻に訪れるのだ。
僕は、便通の日時をジブン手帳に数年記録し続けているが、それと比較すると、改善は明らかだった。
いやはや、凄い。
この歳になっても、まだ改善できることはあるんだなぁ…と思い、僕はちょっと嬉しくなった。
僕は、昨年から、座骨神経痛や骨折などで、手負いの状態が続いている上に、胃や腸の問題も重なり、いわば病気のデパート状態だった。
しかし、胃カメラの診断結果は良く、心配していた腸の具合も、ビフィーナSのおかげで、どうやら救われた。
これは、僕の身体が回復期に入るという《吉兆》ではあるまいか。少なくとも、胃腸の具合はよくなったので、あとは外傷部分だけ。
よし、これからはV字回復だ!