2018年。
僕のGW(Gyoza Week)は、スタートの土曜日から躓いた。
しかし、僕はめげなかった。
翌日曜日は休日になっていて、横浜に行く予定があったため、かねてから宿題だった店を訪れて、リベンジしようと思ったのだ。
店の名は、「餃子工房 葉牡丹」。
以前、持ち帰り餃子を食べさせてもらったことがあるため、その美味しさはわかっていたが、是非とも店舗で実食したかったのである。
難点は、その立地。
最寄り駅で言えば、京浜東北線(根岸線)の石川町か、山手ということになるのだろうけれど、どちらの駅からも、15分程度歩く必要がある。
しかも、坂を上らないと辿り着けないため、なかなかハードルが高い。
ただ、折角の訪問チャンスだったし、なんと言ってもGWなのだから、行くしかない!と決心。
日曜日の朝、みなとみらいコースを少し走った後の目的地として、設定した。
わざわざ出かけるには、ちょっと不便な場所にあるのだけれど、横浜ランのクールダウンと考えれば悪くない、と思ったのである。
その店は、山本商店街という地区内に存在している筈だった。
ただ、実際に歩いてみると、この商店街の閑散ぶりが、僕を不安に陥れる。
日曜の午後という条件を鑑みても、シャッターを閉じている店だらけだったからだ。
僕は、訪問前に、店の開店状況を確認をしていなかったため、「大丈夫だろうか…?」と思いながら、恐る恐る商店街を歩いていると…。
あった!
シャッター商店街通りの中にあるにも関わらず、優雅な雰囲気さえ漂っていた。
店頭に掲げられている紫の大きな暖簾が、「餃子工房」としての自信を感じさせる。素敵だ。
入店。
僕が訪れたのは、11時半ぐらいだったこともあり、先客はひとりだけだった。小綺麗で、居心地のよさそうな雰囲気だった。
僕は席に座るや否や、我慢できずに、ビールと焼餃子を注文した。
この日は、朝から気温が上がっていて、夏日の状況。
僕は、その中で、みなとみらいコースラン後に直行したため、空腹感も喉の渇きも頂点に達していた。
だから、餃子とビールは必然だったのだ。
注文の際、店員の女性から、「ビールは先にお持ちしますか?それとも、餃子と一緒にいたしますか?」と尋ねられたので、僕は、「餃子と同時でお願いします」と回答。
喉は渇きまくっていたので、一刻も早くビールを飲みたい気持ちは山々だったが、やっぱり、最高の餃子は、冷たいビールとともに味わいたい、と思ったのである。
ということで、注文のセットが揃うまでの間、僕は店内各所を見回した。
店内には、美味しそうな料理写真が掲示されていた。
やっぱり、自慢の焼餃子が目を惹く。
芸能人のサインもあった。
目黒祐樹とか川野太郎とか、ちょっと渋い(^^;
店内には、他にもさまざまなものが掲げられていた。
ジブリ映画のミニジグソーパズル。
地元の子供たち(?)が書いた絵。店内には、熱帯魚の水槽などもあって、こだわりを感じた。
そんな情景を、つらつらと眺めていると、まずは、餃子用の小皿が運ばれてきた。
そして…。
ビールがやってきた!
瓶も、グラスも、ギンギンに冷えている。
グラスへの注ぎ方が下手で、ちょっと泡が多めになってしまったが、なぁに、そんな見栄えはどうでもいい。
渇いた喉にはメチャメチャ痺れた。いやはや最高だ。
僕が、ビールの感動に酔いしれていると…いよいよ、待ちに待った主役が登場した。