先週日曜の夜明けランで、僕は、板橋宿不動通り商店街のお雑煮に救われた。
お雑煮のおかげで、僕は、ロングランで冷え切っていた身体が温まり、スタミナも十分補充できた。
いやはや、最高のお雑煮エイドだ。
ただ、このエイドは、常に存在しているわけではない。
そもそもこれは…。
毎週第三日曜だけ開催される、朝市の出店だったからである。
しかも、例月は《お雑煮》はなく、1月だけの特別メニュー。だから、僕が今回、お雑煮に出会えたのは、実に幸運だった。
この朝市では、お餅の他、板橋区自慢のさまざまな逸品たちが並んでいた。
お菓子の数々…。
パン。
採れたての野菜。
どれもこれも魅力的だったが、僕的に、絶対見逃せない出店もあった。
GYOZA!だ。
こんなのぼりを見かけたら、いても経ってもいられなくなる。
のぼりには、「お持ち帰りできますよ。」と書いてあるが、待ってなどいられない。すぐに食べて、エネルギーにする必要がある。
なぜなら僕は、餃子ランナーだからだ。
お雑煮を食べた直後ではあったが、餃子は別腹なので全く問題ない。
ということで、喜び勇んで駆け寄ってみたが、僕の期待は大きく裏切られた。
それは、各種ガイドブックなどで紹介されている店のようで、その点は大いに期待できたのだけれど…。
この朝市では、冷凍餃子しか販売していなかったからである。
僕は、のぼりに書かれていた文章に、文句をつけたくなった。
だってそうじゃないか。
いくら僕が餃子好きでも、冷凍された餃子をそのまま食べることはできない。焼くなり煮るなりの加工は絶対に必要だ。
だから、もしものぼりに書くなら、「お持ち帰りできますよ。」じゃなく、「お持ち帰りしかできません!」だろ。
そんな八つ当たりを言いたくなった。
これは後で知ったことなのだけれど、この出店を出していた餃子店は、商店街の近くにあり、その店内では、もちろん、焼いた餃子を食べることができる。
こののぼりは、その店頭に置いてあるものを流用したため、《お持ち帰りできますよ。》となっていたのだ。
その理由を知れば、まぁ、納得できないことはないが、僕は今回、のぼりを見て胸が高まっただけに、大いに落胆した。
次回の朝市では、出店で餃子も焼いてくれないかなぁ…。
早朝から焼餃子を食べたいと思う人が、どれだけいるのかよくわからないけれどw