餃子は、小麦粉の皮でくるまれた料理。
世間的には、手羽餃子なるネーミングの料理も存在しているが、僕は、そんなまがい物を認めていない。
最近は、「餃子味」とかいう、わけのわからない商品が出てきて、半ば怒りさえ覚えている。
そんな僕の、餃子に対する思いは、このエントリーで詳しく書いた。
とっても重要なことなので、ここでも、もう一度書かせていただこう。
小麦粉が作り出す皮と食感の存在を抜きにして、餃子味を名乗るな!
それぐらい、僕は皮にはこだわっている。
小麦粉…とは書いたけれど、それは狭義の表現で、広義にとれば、米粉やもち粉が入っていても問題ない。
餃子は「粉もん」であるということが重要なのだ。
先日。
そんな素晴らしさを実感してくれる店へ、久しぶりに訪れた。
「帆」@馬喰町だ。
人気の少ない、ちょっと寂しい場所にあるにも関わらず、今や、ギョーカイ(餃界)ではかなりの人気店になっている。
なぜか。
こんなコース料理が用意されているからだ。
食べログの紹介は色々間違っている。コースの値段は4,000円*1だし、餃子の内容も「数種類」ではなく、「10種類」なので、かなりいい加減だ。
ただ、食べログの紹介より、実際の内容の方がいいのだから、文句は言うまい。
かなり以前から存在していたコースのようだが、それが餃界で有名になったのは、去年辺りから。
僕も、餃界で、突然盛り上がった流れに乗って、昨年訪れた。
餃子ごとに異なる、バラエティに富んださまざまな具材は画期的で、まさに餃子尽くしを堪能したことを思い出す。
そのときに食べた餃子の種類、具材の内容は…。
このエントリーで詳しく書いている。
今回も、餃子尽くしの種類としては全く同じだったので、具材についての内容は割愛させていただくけれど、別途に強調したいことがある。
その皮、だ。
具材ごとに包み方を変えていて、実に魅力的。
この日は、こんな感じで、数種類がいっぺんに提供されたのだけれど、それぞれの餃子の形が異なっているため、混乱は生じなかった。
もしもそれぞれの餃子が同じ形だったら、「どれを食べたんだっけ…?」と悩んでしまうだろう。
これは、僕らお客のみならず、店舗側にとっても、調理時に区別がつきやすいというメリットがある筈だ。
水餃子だからこそできる技なのかもしれないが、見た目的にも楽しめるので、こういった店が増えてくれると嬉しい。
そして。
この餃子が素晴らしいのは、その形だけではなかった。
皮そのものが美味しい!
のだ。
もちもちとして、仄かに甘い。そして、その仄かな甘さが、バラエティ豊かな具材と実に合う。
以前のエントリーで、僕は、いくつかの餃子の甘さに感動しているが、それは具材だけじゃなく、皮の美味しさでもあったのだ!
僕らは、この日も、最高の餃子たちをたっぷり堪能した。
餃子づくしコースでは、餃子10種に加えて…。
豪華な前菜や…。
空豆蟹肉入り卵白煮がでてきた。
これらももちろん美味しかったし、前回訪問時同様、餃子尽くしコースに、以下の2品もプラス。
あっと驚くトマト焼きそば。
なぜか「餃子づくし」コースには含まれない焼餃子。どれもやっぱり美味しかった。
気がつけば、あっという間に4時間近くが経過。コース料理の締めは…。
6連杏仁&メダルw
そう、僕らは、このイベントの会場として「帆」を選び、最高の夜を過ごしたのだ。
この日、「帆」で食べたさまざまな形の水餃子は、コース専用で、どれかひとつだけを注文することができないのは、ちょっと残念。
ただ、ここを折角訪れるなら、また全種類食べたくなるに決まっているので、実は問題ないのかもしれない。
見た目も味も素晴らしい多種餃子を堪能しながら、ゆったり長居できるし、コストパフォーマンスもいいので、是非、また訪問したいと思う。
*1:店内にあるメニューには、4,000円と書かれている。