このデザインは、実に魅力的だ。
《縦に折りたたむ》構造になっているから、閉じたときの筐体は、非常にコンパクト。
このサイズ感ならば、スーツやシャツのポケットなどにも、すんなり収まる。
あくまで個人的な印象だけれど、《横に折りたたむ》タイプのGalaxy Foldよりも、ずっと使い勝手がいいような気がする。
このスタイルで使うと、コンパクトミラーのようで、特に、女性には受けそうな気がする。
最近のスマートフォンは、大型化が激しく、「大きいことはいいことだ」的な風潮がはびこっているが、Galaxy Z Flipは、ひとつのアンチテーゼになるのではないか。
日本人は、欧米人と違って手のサイズが小さく、コンパクトな筐体を求めるニーズも高い。
だからこそ、iPhone SEが未だに人気になっていると思うのだけれど、そういった層にも、このスマートフォンは、「ビビッ」と響く筈だ。
もちろん、開けば(縦長とは言え)6.7インチの大画面になるので、Web閲覧などにも向く。
うん。いいんじゃないか。かなりいいぞ、これは。
日本では、auが今月下旬から独占販売。ということで、既に、商品案内ページもできていた。
気合の程が感じられるなぁ…と思ったのだけれど、僕は、そのスペックを眺めていたら、ちょっと悩んでしまった。
非テレビ、非防水、非おサイフケータイ…。
Galaxyは韓国のメーカーではあるが、SシリーズやNoteシリーズでは、これらの項目をちゃんとクリアしている。
Galaxy Foldはどれも非対応ではあったが、あれはかなり《尖った》端末だから、まぁ、仕方がないと思った。
ただ、Galaxy Z Flipは、ガラケー好きだった層にも、スマホ派の層にも響く可能性を秘めており、大化けする可能性もあった。
しかし、非テレビ、非防水、非おサイフケータイでは、それも望めず、やっぱり、一部マニア向けの商品にとどまりそうな気がする。
日本円で(おそらく)15万円もするスマホなのだから、せめて、防水ぐらいは搭載して欲しかったなぁ。
個人的にはかなり気になるので、発売になったら、auショップで実機を確認してみようとは思うけれど…。