大好きだった競馬をやめてから、もう、5年以上が経つ。
今の僕は、日本ダービーや有馬記念といった大レースでも、全く興味がわかないし、たとえ1円の馬券があっても買わない*1。
《走る馬を見る》ことよりも、《自分が走る》ことの方が圧倒的に好きになってしまったからだ。
しかし。
どうしても今回だけは、書かずにいられない。
昨日、スマホでそのニュースを知った時、僕は、画面を見ながら、唖然とした。
えっ、まさか。嘘だろ、誰か嘘だと言ってくれ。そう、叫びたくなった。
僕にとって、それくらい、ディープインパクトと言う馬は特別だったのだ。
馬齢は、まだ17歳。
人間の年で言うと、52歳ぐらいだから、まだまだ若い。僕より若いじゃないか。
なのに、なぜ。しかも突然。どうにもこうにも切なくなる。
僕は思い出す。今から15年前の記憶を。
僕がまだ、競馬にのめりこんでいた頃。ランニングを始める前。
僕は、このブログ*2で、毎日のように競馬のことを書き綴っていた。
ディープインパクトには、デビュー当時から惚れ込んでおり、仲間内のPOG指名馬だったこともあり、全てのレースを興奮しながら見た。
ディープが出走するレースには、可能な限り、いつも出かけた。
無敗の三冠達成となった菊花賞の時には、もちろん京都遠征し、生で興奮を噛みしめた。
凱旋門賞出走の日は、後楽園ウインズで行われた、深夜のスペシャルLIVE(日本時間での発走時刻24:30!)にも参加した。
もちろん、ラストランとなる有馬記念も生観戦。
同日に行われた引退式の写真は、エントリーでも書いて残している。
ただ、僕は、良い撮影ポジションがとれなかった上に、かつ、望遠のきくカメラも持っていなかったため、ろくな写真が残せなかった。無念だ。(なにしろ、まだ、iPhoneもない時代のことだったし…。)
ディープの引退後は、競馬仲間とともに、北海道の社台スタリオンステーションにも行った。
柔和な種牡馬の顔になっていたディープインパクト。
でも、もう、そんな顔を見ることはできないのだ。永遠に。
僕の家に、辛うじて残っていた、ディープインパクトグッズ。
僕は、競馬から足を洗って(?)以来、競馬関係のグッズを殆ど断捨離してしまっている。
しかし、これらのディープグッズは、どうしても捨てることができなかった。
そして…捨てなくて良かった、と心から思う。
よし。今度の週末は、ディープインパクトに浸りながら過ごそう。
レース映像とドキュメントに浸り…勝負服を着て走るのだ。
今にも泣き出しそうな、僕の心と身体の空白を、少しでも埋めておきたいから。
ディープインパクトよ、さよなら。どうぞ、安らかに。