今日、7月18日は、村上春樹6年ぶりの短編集「一人称単数」の発売日だ。
ということで…。
今朝僕は、降りしきる雨の中を、三省堂書店の神保町本店に向かった。
この書店では、「一人称単数」の発売に伴い、早朝販売が実施されていることを知ったからだ。
特設販売は、朝7:00からとなっており、僕は、7:15ぐらいに到着。
店頭で宣伝をしていた爽やかな店員さんに、「写真を撮ってもいいですか?」と聞いたら、「OKでーす」と言って、ポーズをとってくれた。
「店内の写真も撮っていいですよー」と言われたので、心置きなく撮らせていただくことにする。
店舗入口には、発売記念の幟が立っており、ドアにも、PRステッカーが貼ってあった。
店内には、ドカンと巨大な「一人称単数タワー」が設置されていた。
いやぁ、これは、作るのが結構大変だったろうなぁと思う。
タワーの周りにも、右に左に山積み状態。圧巻だ。
いったい全部で何冊あるのだろう。クイズにしたら面白いのに…と思ったw
新刊の発売にあわせ、「村上春樹さん 作品クロニクル」という形で、既刊書のフェアも行われていた。
デビュー作の「風の歌を聴け」を皮切りに、大ベストセラー「ノルウェイの森」に至るまでの作品群から…。
近作までをあまねくカバーしている。
現在は、入手困難となっているような本もあったので、今回は大きな入手チャンスと言える。
僕は、村上春樹のエッセイの大ファンで、ほぼ全部の本を読んでいるけれど、小説は、まだまだ未読のものが多いので、どれもこれも欲しくなって困った。
ただ、まずは、「一人称単数」をしっかり読んでから…と思い、グッと我慢。
これまで未購入だったエッセイ集を、1冊だけ買うにとどめた。
そして…。
「一人称単数」は今、僕の手元にある。
なんとなく村上春樹っぽくない気がするのだけれど、でも、実に素敵な表紙だ。
扉絵もなかなか洒落ている。
そう言えば、書店の店員さんは、このイラストが描かれた宣伝ボードを持っていたことを思い出す。
たぶん、これも表紙イラスト候補だったのではなかろうか。
収録作品。
僕は、雑誌「文學界」掲載時に、いくつかの作品を読んでいるが、何となく、著者自身の自伝的要素を含んでいるような内容で、非常に興味深かった。
もちろんこれは、創作作品集なので、僕の勝手な思い込みに過ぎない。
でも、とても心地よく読んだ記憶が残っている。
今回、短編集として、まとめて読むことができるので、とても嬉しい。
この週末は、ゆったりと、村上春樹ワールドに浸ろうと思う。