餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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スカイツリーの麓「燕京亭」で味わった、昭和の空気と餃子とビール

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その店の場所は、東京都墨田区京島。

下町の中の下町と言える場所にあった。

最寄りの駅は、東武亀戸線の小村井だが、個人的にはアクセスしにくい路線なので、僕は、押上(スカイツリー前)駅から、歩くことにした。

Googleマップ頼りに、人気のない道を15分程度、延々と歩いて…。

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僕は、ようやくその店に辿り着いた。

スカイツリーから15 分も歩くのだから、麓じゃないだろと言われそうだけれど、ツーショットに収まるのだから、許容範囲と言える。(ツッコミ不可w)

近代的なスカイツリーの彩りとは好対照な、ノスタルジックな外観。

スカイツリーが開設されたのは2012年だが、その遙か昔…昭和の時代から存在していた店だ。

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店の入口には看板がなく、暖簾にも店名が書かれていない。

食べログなどの画像だと、《餃子舗 燕京亭》と書かれた暖簾になっていたのだけれど、どうして無地の暖簾にしてしまったのだろうか。

店名が不明な上、お世辞にも綺麗とは言えない外観だから、入るのにためらいを覚える人もいそうだ。

f:id:ICHIZO:20201214014427j:plainショウウインドウのサンプルはあるものの、あんまり美味しそうには見えないし、値段もそれほど安くない。

ただ、ここまで歩いてきた以上、僕はもう後には引けなかったし…。

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個人的には、この提灯があれば不満はない。

僕は、餃ビーさえ味わえれば、それで十分だったからだ。

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暖簾には、店名が書かれていない代わりに、餃子の形をしたオブジェ(なぜ黒5つで白1つなのかは不明)が縫いつけてあった。

僕は、それをくぐって扉を開ける。

店内は、カウンターが数席と、テーブルが2つ。

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昭和の時代から、きっとそこにあったのだろうと思わせる、テーブルと椅子。

その空気感は、嫌いじゃない。

僕は、カウンター席に座り、ビールと餃子を注文。餃子が出てくるまでの《アテ》として、お新香も頼んだ。

老齢のオヤジさん一人で営業している店なので、料理類の提供には、それなりに時間がかかるようだが、この日は、先客がいなかったため、スムーズ。

僕の注文後、オヤジさんは、丁寧に白菜を刻んで…。

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ビールと一緒に提供された。

白菜のお新香は、ボリュームも塩加減もいい感じでビールに合う。

その後、オヤジさんは、僕に背を向けて、餃子作りにとりかかる。

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僕は、カウンターで、僕のための餃子が焼かれるのをじっと眺めていた。

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焼餃子、登場!

並べ方がちょっと雑だけれど、僕はそれほど気にならなかった。

いや。むしろ、そんな雑然さこそが、この店には合っている気がした。

僕は、そんな並べ方よりも、こんがりとキツネ色に焼けた、美しい色合いに心を惹かれた。

ひと目見ただけで、皮のもちもち感が伝わってくる。

この店は《皮から手作りの焼餃子》を看板としており、それが頷けるビジュアルだった。

囓ってみる。

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うん、確かに手作りだ。これは。

皮がとっても味わい深かったし、じんわり溢れる肉汁もいい。

ニンニクはたぶん入っていないが、昭和の味わいがする餃子だった。

餃子を食べるために、わざわざ行くほどの店ではないと思うけれど、ノスタルジックな空気感は稀少で、そんな雰囲気を味わえるのは魅力だ。 


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