今日は、朝からずっとこの本を読み耽っていた。
「ガリレオ」シリーズの最新作にして、最後の作品だ。
流石東野圭吾先生の作品だけあって、本当に読みやすく、スイスイ読めてしまうのだけれど、ページをめくるごとに感傷が込み上げてきた。
この作品を読み終えてしまったら、今後、ガリレオシリーズの新作を読むことは、もうできなくなる…。
そんなことを考えていたら、切なくてたまらなくなったのだ。
物語は、冒頭から大きな衝撃。
単行本の帯(ウラ)で明かされているので、冒頭で刺された刑事が内海薫だということはわかっていた。
しかし、もしその情報を知らずに読み始めたら、シリーズ読者であっても、誰が刺されたのかすぐにわからなかったのではなかろうか。
なんと、内海薫は結婚しており、息子を持つ母親になっていたからだ。
さらに、草薙俊平が現場を離れ、管理官に出世していることにも驚いた。
前作『透明な螺旋』から、どれほどの時間が流れたのだろう。
ただ、今回の物語ではその設定が大きな鍵を握っているとも言える。
ここまでは、冒頭数ページを読めばすぐにわかることなので、つい書いてしまったが、この後は、今後読まれる方の楽しみを削がないよう、できる限りネタバレなしで進めたい。
物語は、「第一部 履歴る(たどる)」と「第二部 終活る(ふりかえる)」の二部構成となっている。
第一部でひとつの大きな謎が解明されるが、第二部では、全く思わぬ方向に話が進んでいく。
この話がいったいどう繋がっていくんだろう…?と思ったが、ラスト20ページに衝撃が待っていた。
いやぁ、これには驚いた。本当に驚いた。
まさか、「あの話」がここで出てきて繋がるなんて、思わないではないか。
これは、ここまでガリレオシリーズを読み続けてきた読者への大きなプレゼントだろう。
東野圭吾先生は、この作品を最後のガリレオシリーズとすることを決め、渾身の力を振り絞って、書き上げたのではなかろうか。
僕は、そんな思いを抱きながら、ラスト数ページでは思わず泣きそうになってしまった。
この作品は、東野圭吾先生の読者、特にガリレオシリーズのファンにとって、一生忘れられない作品となるに違いない。
まさに「永遠の記憶」だ。


