「あの日」を思い出さずにいられない。
そんな地震が、「あの日」から10年後にやってきた。
昨晩。2月13日午後11時過ぎ。
僕は寝入りばなだったが、突然の揺れで飛び起きた。
緊急地震速報が鳴らなかったから、どこか遠くで、大規模な地震が起きたに違いないと思った。
そしてテレビをつけると、僕は、大きな衝撃を受けた。
震源地が東北だったからだ。
地震情報 2021年02月13日 23時08分頃発生 最大震度:6強 震源地:福島県沖(拡大画像) - 日本気象協会 tenki.jp
僕は、震度6強を観測した福島県、宮城県で被害が発生していないことを祈るとともに、大きな不安が心をよぎった。
震源地が福島県沖。原発のすぐ近くではないか。
もしもまた、原発に「万が一」のことがあったら、もう、日本は終わり。
そう考えると、僕はいても経ってもいられなくなった。
津波の心配はないと言うことだったから、とりあえずはホッとしたものの、まだ安心できない。
NHKのニュースを見続けていると、東海村の原発に関する安全性はすぐに報告されたが、福島原発に関する情報が、なかなか流れない。
僕は、気が気でなくなり、延々とニュースに見入ったが、アナウンサーは「確認中」を繰り返すばかりだった。
地震発生から1時間が経とうとする頃、ようやく…。
今回の地震によるあらたな異常は、今のところ確認されていないという報道が流れた。
原発周辺で放射線量を測定しているモニタリングポストの値にも変化はないとのことで、とりあえずは、ホッとした。
ただ、このニュースは、よく読んでみると、気になる点が出てくる。赤字の部分だ。
東京電力によりますと、福島第一原子力発電所と福島第二原子力発電所では、先ほどの地震による新たな異常は今のところ確認されていないということです。
異常という言葉の前に、《新たな》という形容動詞。
これは、大震災の悪夢から10年以上経っても、まだ、異常な状態が続いているということを示しているかのようだ。
また、《今のところ》というのは便利な言葉で、今後、何かが発見される可能性を否定してはいない。
そう考えると、僕は、本当に恐ろしくなる。
考えすぎだと思われるかもしれないが、心配性の僕は、やっぱり僕は不安を拭えない。
そして何より一番心配なのは、これが《本震》ではなく、《前震》である可能性だ。
熊本地震の悪夢を忘れまい。
気象庁の発表によれば、今回の地震は、東日本大震災の《余震》である可能性が高いということだけれど、絶対確実とも言い切れないようだ。
そう考えると、僕は本当に不安になる。
今後、さらに大きな地震が起きないことを祈りたい。