餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

餃子に罪はない…けれど、残念な町中華店に嘆いた夜

スポンサーリンク

最近僕は、もっぱら、町中華の店を訪ね歩いている。

しっかり計画して訪れる時もあれば、ふらっと見つけた店に飛び込むこともある。

今回、ご紹介させていただくのは、後者のパターンだ。

このパターンの場合、当たり外れの格差が大きい。《当たり》だった場合は、自分の直感を信じてよかったなぁという思いも含めて嬉しくなる。

例えば、こういった店に入った場合だ。

後で調べてみたら、ここは、食べログなどの評価も高い《知る人ぞ知る》名店だった。

しかし、そんな予備知識なしで訪れたことで、より楽しかった気がする。

ただ…。こういった《当たり》ばかりとも限らない。

ふらっと入ってみて、後悔する店も、わずかながらある。

今回は、そういった例に出会った時の気持ちを書き残しておきたい。

あくまで個人的な印象の覚書なので、店の名前は伏せさせていただく。

f:id:ICHIZO:20201207024509j:plain
都内。某日某所。

僕は、もともと別の店に行く予定だったのだけれど、そこへ行く道すがら、いかにも町中華といった佇まいのラーメン店が目に入り、ちょっと心惹かれた。

ので、入店してみることにした。

f:id:ICHIZO:20201207020450j:plain

入口に出ていた、おつまみメニュー。

店の外観はどう見てもラーメン屋にしか見えない店なのに、「自家製ハンバーグ」?

その他、鶏皮のポン酢や鮭の焼魚などもあり、大衆食堂的なメニューが並んでいた。

ただ、こういった《何でもあり》の店は結構好きなので、期待を持って僕は暖簾を潜った。

f:id:ICHIZO:20201207021012j:plain

店内は、カウンターのみ10席程度。

この日は、ママさんが1人で切り盛りしていた。

先客は2人いたが、ともに常連と見えて、ママさんと世間話を繰り広げている。

僕が席についている間は、ひとしきり週末競馬の話題で盛り上がっていた。

f:id:ICHIZO:20201207021247j:plain

この店のメイン料理は、もちろんラーメンだったが、その他にも、つまみ類多数。

やっぱりここは、居酒屋的に使うことができる店のようだ。

僕は、色々と食べたくなったのだけれど、この日は、別の店に行くことが決まっていたため、グッとこらえることにした。

お約束の「餃子とビール」だけでも良かったが、餃子が出てくるまでの《アテ》が欲しい。

ということで、【とりあえず!】と書かれているメニューの中から、枝豆を選択。

しかし、これが大失敗だった。

まず、瓶ビールが出てきて…それからしばらく経っても、枝豆は出てこなかったからだ。

ママさんは、常連客達と競馬の話で盛り上がりまくっており、まるで枝豆を出してくれる雰囲気がない。

何か、天ぷら的なものを作っており、常連の人たちに、「サービスだから食べてね」と言って提供している。

それはそれで別に構わないが、僕の頼んだ枝豆はいったいどうなったんだ?

店が超忙しい状態であれば、仕方がないとは思うが、常連へのサービス品を作っているぐらいだから、そうは思えない。

これは絶対に忘れられているな…と思い、僕は、「すみません、枝豆は…?」とママさんに言った。

するとママさんは、「次に作るから待ってて」と悪びれもせずに答えた。

忘れてたわけじゃなかったのか?

メニューによって、時間のかかるものもあるだろうから、提供順が前後するのはよくあることだ。

しかし僕は、ビールと一緒に食べたいから【とりあえず】メニューを頼んでいるのに、どうして、常連へのサービスメニューよりも後に作り始めるのか。

僕は、釈然としない気持ちで、いっぱいになった。

その後も、ママさんと常連たちは、競馬談義に花を咲かせ、大声で笑い合っている。

何だか、この店の中で、僕ひとりだけが取り残された雰囲気だ。

待つこと10分以上。

ようやく枝豆が出てきたので、ビールと並べてみた。

f:id:ICHIZO:20201207023818j:plain

ビールはちょっと気が抜けてきてしまっていたし、枝豆は、いい加減に塩をまぶした感じ(僕が督促したからか?)で、どうにも美味しくない。

僕は、ちょっと悲しい気持ちになりながら、それをひとつづつ、つまんで食べていた。

ほどなくすると、餃子が登場。

f:id:ICHIZO:20201207024619j:plain

僕は、餃子を眺めていたら、少しだけ気分が和らいだ。

餃子は、僕にとって、ポパイのほうれん草(たとえが古いw)的なものだから、きっとこれが元気をくれる筈だ、と思った。

ただ、ここでまたしても、躓く。

卓上には、醤油もお酢も用意されておらず、「いったいどうやって食べればいいんだ?」状態。

ママさんは、僕に餃子を提供し終えると、常連の隣に座って、自らの食事を始めている。

大声で笑いながら、競馬の予想中。どうにも声をかけにくい雰囲気だ。

しかし、このままでは埒があかないので、何とか勇気を出して、「すみません」と呼びかけ、「醤油がないんですけど…」と告げる。

すると、「すみませーん」と言いながら、奥から醤油とお酢のセットを出してきて、各テーブルに並べ始めた。

どうやら、それを出すこともすっかり忘れていたようだ。

競馬の予想をする前に、やるべきことがあるんじゃないか?

僕は、小一時間問いただしたい気持ちになったw

f:id:ICHIZO:20201207030307j:plain

餃子は、まぁまぁ美味しかった。

いわゆる「ラーメン屋の餃子」といった趣で、ニンニクの効いた野菜系の餃子だ。

値段も350円だから、そんなに高くない。

だから、それまでのいきさつに目をつぶれば、それなりに満足できる店だったかもしれない。

いや。

この日のママさんは、たまたま競馬の話題で我を忘れていた(?)だけで、普段は、フレンドリーな感じの、いい店なのかもしれない。

ただ、ひとたびこんな扱いを受けてしまうと、再訪はしにくいなぁ…というのが正直な気持ちだ。

町中華の経営が厳しい時代。常連客が大切なのはわかる。

僕は単なる一見客なので、常連と同じような扱いを望むのは、お門違いというものだ。

しかし、一見客だって、その店が気に入れば常連になる可能性はある。

別に多くは望まない。

単に、普通に扱ってもらえばいいだけなのだけれどなぁ。


マラソン・ジョギングランキングへ