土曜日の未明。
僕はまだ薄暗い街に出て、やおら走り始めた。
翌日曜日は、病院の検査が控えていたため、ランニングができない。
ならば土曜日に、まとまった距離を走っておこうと思ったのだ。
最近、僕はようやく腰の痛みがなくなり、15kmランもこなせるようにはなってきた。
しかし、フルマラソンを気持ちよく走り抜くためには、まだまだスタミナ不足。
東京マラソンで、後半大きく失速し、苦しみまくったあの展開を繰り返したくない。
スピードは二の次として、ゆったりのんびり、時間をかけて走るリズムを取り戻さなければ。
今となっては信じられないけれど、僕の身体は、かつて何度も100kmウルトラマラソンを完走しているのだ。
距離に関する耐性を戻していくこと。
それが僕にとって最大の課題だった。
だから、この日僕が決めたトレーニングは、LSD。
これは、Long Slow Distance(ロング・スロー・ディスタンス)の略で…
- 長い距離を
- ゆっくりしたペースで
- 時間をかけて走るトレーニング方法だ。
最大心拍数の60%~70%程度の強度(会話できるくらいの余裕)で行うことで、心肺機能や持久力を高めることを目的としている。
とりあえず、2時間ぐらいは走ろう。
それがこの日の僕の目標だった。
僕が走り始めたのは午前3時台だったから、まだ電車などは走っておらず、近所をのんびり走ることしかできない。
ロングランできるコースのある場所まで行こうかとも思ったのだけれど、とりあえず近所をぐるぐる回りながら考えようと決めた。
夜明け前から走り始めると、空の色が変わってくるのが本当に素敵で、それを見ているだけで、僕はパワーチャージができた。
そんなこんなで10km…15km…。
緩いペースで走り続けていたこともあり、まだ余力を残して僕は走り続けることができた。
そして何とか…。
120分LSDフィニッシュ!だ。
走った距離は18.84kmで、そこまでいけたなら20km走れたんじゃないかという気もするけれど、当初目標はクリアしているので良しとした。
20kmランは、来月の課題だ。
スタミナもまだ55%残っていた。
このペースでフルマラソンを走ると、スタミナはどうなるのか調べてみたところ、
約41.78kmまで走れることがわかった。
惜しい!
ただ、フィニッシュまで400mならば、スタミナゼロでも、何とか気力で乗り切れる筈だ。
もちろん、これは単純計算の結果なので、鵜呑みにはできない。
後半失速してスタミナを浪費する可能性も、十分あるからだ。
ただ、今年の東京マラソン前は、単純計算でも30km地点ぐらいでスタミナ切れになってしまっていたので、潜在的スタミナがついてきたことだけは、間違いないと思う。
あとはこれをじっくり育てていくだけ、だ。
6月は、何とか頑張って走り込んでいきたい。



