僕の人生において、「別格」の人が2人いる。
遠い、遠い、手の届かない存在ではあるけれど、僕が、若い頃から慕い続け、尊敬し続けた人。
そのうちひとりは筒井康隆先生で、もうひとりは、中島みゆき。
本来は、「中島みゆきさん」と呼ぶべきなのだけれど、なんだかよそよそしくて、さらに遠いイメージになってしまうので、あえて敬称を外した。
ただ、名字を外せば別。僕は、やっぱり、親しみをこめて「みゆきさん」と呼びたい。
日本中に「みゆき」という名前の人は沢山いるし、有名人に限っても多数いる*1が、僕にとって、「みゆきさん」と言えば、イコール「中島みゆきさん」以外にあり得ないとまで思っている。
僕がもし、「小説」を語るなら、筒井康隆先生を抜きにして、絶対に語れないし、「音楽」を語るなら、みゆきさん抜きにしては、絶対に語れない。
それくらい別格。
そんなみゆきさん、待望のニューシングルが、ついに、ようやく、発売になった。
慕情
待ちに待った「慕情」。
あの、「やすらぎの郷」のテーマソングだ。
僕は、2ヶ月前から、発売日を指折り数えて待っていたので、本当に嬉しかった。
ということで、ゲットしてから、リフレインしまくっている。その曲、歌声が素晴らしいのは言うまでもないが、ジャケットも素晴らしい。
モノクロの写真が、まさに「慕情」を感じさせるレトロな雰囲気でたまらない。
CDは、ピクチャー仕様になっていて、ジャケットをひっくり返すと…。
カラーで美しいみゆきさんが現れる。ジャケットとのコントラストが見事。
ということで、僕は、入手して以降、ずっとこの曲に陶酔しまくりだ。これはいい。本当に素晴らしい。
他に表現はないのか?と言われそうだけれど、人は、あまりにも素晴らしいものに出会うと、それ以上の表現というのはなかなか難しいのだ。
ドラマ「やすらぎの郷」では、いつも断片的にしか流れないし、ラジオなどでも、短縮バージョンの1番しか流れないことが多いのだけれど、それだけしか聞いていない人は、本当にもったいない。
この曲は、全編を通して聞いてこそ、大きな意味があるからだ。
2番の歌詞の凄さ。Cメロの妙。そして、圧巻のリフレイン。
「時代」「わかれうた」「悪女」「空と君のあいだに」「地上の星」「糸」「麦の唄」…などなど、みゆきさんの名曲は数え切れないほどあるけれど、この曲は、それらと並ぶ代表作になる!と思った。
カップリングの「人生の素人」が、これまたいい。
「慕情」が、やさしい《おんなうた》だとしたら、「人生の素人」は、激しい《おとこうた》で、これも見事なコントラストを成している。
CDには、「夜会工場」VOL.2の先行抽選予約シリアルナンバー特典がついていた。
応募期間は8月31日までと短いので、気になる人は、即購入、即応募が吉。僕は、忘れっぽいたちなので、すぐに応募を済ませた。
そして。
「2017年秋!通算42枚目のオリジナル・アルバム発売決定!」という朗報も挟み込まれていた。
詳細は9月13日発表ということだけれど、秋…ということは、遅くても11月ぐらいまでには発売される筈で、本当に楽しみだ。
今度は、そのときをカウントダウンして待ちたい。
*1:鳥居みゆき、香坂みゆき、小野みゆきなど