Xiaomi Mi 11 Ultraは、今年3月に発表されたXiaomi のフラッグシップスマートフォンだ。
三眼カメラを搭載し、それぞれが凄まじい性能を有している。
- メインカメラ:約5000万画素CMOS「Samsung GN2」(1/1.12型、1画素1.4μm)/広角レンズ(F1.95、35mm換算で24mm相当、OIS、8P)
- 超広角カメラ:約4800万画素CMOS「Sony IMX586」(1/2.0型、1画素0.8μm、PDAF)/超広角レンズ(F2.2、画角128°、6P)
- 望遠カメラ:約4800万画素CMOS「Sony IMX586」(1/2.0型、1画素0.8μm)/望遠レンズ(F4.1、35mm換算120mm相当、光学5倍ズーム、ハイブリッド10倍ズーム、デジタル120倍ズーム、OIS)
三眼カメラを搭載したスマホは、これまでにも数多くあったが、メインカメラ以外のカメラは、それを補う面が強く、三眼それぞれがここまで凄いものはなかった。
何しろ、1インチ級のメインカメラに加えて、4,800万画素の超広角、最高120倍ズームまで対応(!)する望遠カメラを搭載しているのだ。
まさに、Triple Primary Camera Systemだと言っていい。
カメラの横には、約1.1インチの有機ELサブディスプレイを搭載。電話やメールの通知確認やセルフィー(自撮り)のプレビューなどにも対応している。
これはもう、単なるスマホのカメラじゃない。究極の「デジカメ搭載」スマートフォンだ。
僕は、かねてからカメラ性能の突出したスマートフォンが欲しいと思っており、これはその夢を叶えてくれそうなものだった。
だから、もしもこれが日本で発売されれば、大きく心が動くだろうと思った。
ところが…。
そんな僕の夢は打ち破られることになる。
Xiaomi Mi 11 Ultraは、その中国版が4月から発売され、5月からは、グローバル版が世界各国で発売開始された。
しかし、残念ながら、日本はグローバルモデル販売の対象外となってしまったのだ。
個人輸入をすれば、日本で使うことも可能ではあるが、日本未発売スマホということで、技適がなく、実質的な利用は困難といえる。
今後も、日本では発売されないという噂が流れていたので、僕は、諦めるしかないと思っていた。
ということで、僕はこのスマホのことをいったん忘れかけていたのだけれど、6月に入って、潮目が変わってきた。
Mi 11 Ultraの販売元であるXiaomiから、マスコミ各社に、レビュー用の実機が提供され、続々とそのレポートが上がり始めたからだ。
やはり、各社ともそのカメラ性能を絶賛している。
僕は、これを読むだけでも心が大きくぐらついたが、決定的に痺れたのは、このレポートだ。
僕が信頼する戸田覚先生による、カメラとディスプレイに絞った徹底レビュー。
いやはやこれはたまらない。
僕は、何度も何度も見直して、いてもたってもいられなくなってきた。
未だXiaomiからは、日本発売の告知は行われていない。
しかし、日本で発売する気がないのなら、戸田先生を始め、マスコミ関係者にレビュー用の実機を提供する意味が不明だ。
だからきっと、Xiaomiは、そのレビューの反響を見極めて、日本発売のタイミングを計っているのだと信じたい。