一昨日、12月24日の早朝は、荒川河川敷に繰り出した。
夕方からは、所沢でクリスマス餃子パーティが控えていたため、夜明け前に走っておこうと思ったのだ。
座骨の痛みは相変わらず続いているのだけれど、医者からも、「むしろ少し走った方がいい」と言われているので、スピードさえ出さなければ問題ない。
だから、軽い気持ちで、ハーフ距離ぐらいを走るつもりだった。
と…この「軽い気持ち」の決心が、あとで大きな後悔を僕にもたらすことになる。
走り出した時刻は、まだ夜明け前。
僕は、Tシャツ、短パンという軽装備で赤羽から出発し、河川敷コースを走り出した。
ちょっと寒さを感じたが、「なぁに、走っている内に、きっと暖まってくる筈だ」と思った。
荒川大橋下。
画像補正をしないと、真っ暗すぎて、何が何やらわからないほど暗い。
僕は、ヘッドライトを持ってこなかったことを少し悔やんだが、これも、「まぁ、すぐ明るくなってくるだろうし…」と思って、気にしなかった。
しかし、これも大きな間違いだった。今から思えば、この日のランは、あまりにも準備不足だったのだ。
僕は、真っ暗な道で、何人もの人とぶつかりそうになった。
真っ暗な中、結構、ゆっくりと散歩をしている人たちがいるのである。
ランプぐらいつけていて欲しいなぁ…と思ったが、「おまえがつけろよ!」と言われそうだし、もちろんその通りなので、僕は自分の甘さを悔いた。
何とか気を遣いながら、ゆったりと走ったが、ストレスの溜まるランになってしまったことは間違いない。
荒川河川敷コースは、前日の土曜日に、「足立フレンドリーマラソン」というレースが行われていた筈だけれど、もう、その余韻は全く残っておらず、その代わりに…。
来年1月に実施される「ハイテクハーフマラソン大会」の看板が、あちこちに掲示されていた。
荒川河川敷は、僕のホームコースとも言えるのだけれど、僕は、まだ、このレースに出場したことがない。
来年は、同日のフロストバイトロードレースを選んでしまったが、一度はこのレースに出てみるのも悪くないかもしれないと思った。
江北橋下。
スカイツリーを眺めることができる場所での定点撮影。まだ、この時点でもかなり暗い。
この日はクリスマス・イブだったけれど、スカイツリーのイルミネーションは、いつも通りの変わらぬ色彩だった。
そこからしばらく走って、国道4号線を過ぎ…。
北千住の手前、このあたりで僕は引き返した。
赤羽から走る場合、ここで引き返すと、ちょうどハーフ距離になるからだ。
ただ、この時点で、僕の身体は、かなり辛い状態になっていた。
今の僕は、たった10km走るだけでも、少しガタが出てくる。座骨の辺りが、少し痛み出してきたのである。
加えて、押し寄せてくる猛烈な寒さ。
走り始めは、まだ元気だったから、Tシャツ・短パンという軽装備でも耐えられたけれど、それからは、「慣れる」どころか、辛くなる一方。
それはそうだろう。
痛みのせいでスピードは出せないし、身体は疲れてくるし、さらには、一日で一番気温の下がる夜明けの時刻を走っているのだ。
僕は、あまりにも軽装備で出発したことを悔いた。自分のバカさ加減を呪った。
寒さに強い体質ならばまだしも、僕は寒さにめっぽう弱い。それは、去年のサロマで、十分にわかっていた筈じゃないか。
あの日の悪夢が、脳裏に甦ってきた。
雨こそ降ってはいなかったが、身体はブルブル震えて思うように動かなくなってきた。
しかし僕は、ここまで走ってきたのだから、あとは引き返すだけ、と思いながら、頑張って走った。
帰路で、振り返って撮ったスカイツリーの情景。
すでに空はかなり明るくなってきており、ツリーは朝焼けに照らされていた。
「東京喜多(北)マラソン」の看板も発見。
今から思えば、北区に入ったこの辺りで、河川敷から抜け出して、一般道に戻っていればよかった。そうすれば、電車に乗るとか、車を拾うとか、いくらでも、自由に行動できた筈。
しかし、一昨日の僕は、あと数キロぐらい何とかなると思って、そのまま走り続けてしまった。
それが、大きな間違いだったのだ。