寝耳に水。青天の霹靂。
全国のマイル修行僧に激震が走った。
23日、全日本空輸(ANA)が、「ANAマイレージクラブ」および「ANAスーパーフライヤーズ会則」の改定を発表したのだ。
僕はどっぷりJAL派なので、これまでANAについて語ったことはなかったのだけれど、マイル修行僧である以上、このニュースは見逃せない。
詳しい情報や分析については、航空系の専門サイトでご確認いただくとして、ここでは、修行僧なりの思いをつらつらと書き連ねてみたい。
ANAは、これまで《持っているだけで一生上級会員》とされてきたスーパーフライヤーズカード(SFC)を大改変。
SFC会員に「SFC PLUS」「SFC LITE」という2つの会員区分を設け、ANAカードやANA Payの年間決済額で振り分けることとした。
その内容を見て、僕は本当に驚いた。
従来の「SFC」特典を得ようとすると、上位区分である「SFC PLUS」に入っていなければならず、そのためには、ANAカードやANA Payで年間300万円以上の決済が必要。
それを満たさないと、自動的に「SFC LITE」に格下げとなってしまう。
また、ANAが所属するスターアライアンス(スタアラ)でも、従来のゴールドからシルバーに格下げ。
これにより、年間300万円以上の決済ができなければ、ANAラウンジが利用できなくなるばかりか、海外の空港ラウンジ利用や優先チェックイン、優先手荷物の扱いといったスタアラゴールド特典も受けられなくなる。
いやはやこれはとてつもない変更だ。
特に打撃が大きいのはマイル修行僧。
一生モノの資格を得るために、ANAの飛行機に乗りまくって(修行して)手に入れたSFCの権利が、音を立てて崩壊してしまうことになるからだ。
その影響は、修行僧だけに限らない。
毎年300万円もの大金を、ANAでの決済で満たせる人は、いったいどれだけいるのだろう。
いつから日本はそんな富裕国になったのだ?
ANAにしてみれば、《上級会員》である以上、年間300万円ぐらい払えるだろうということなのかもしれないけれど、どうにも壁が高すぎるように思えるのは僕だけだろうか。
今回の変更理由が、ラウンジ混みすぎ問題などの解決策であるということは理解している。
だからこれは、ANAにとって、「自社の利益に貢献してくれる」上客たちを守るための施策なのだろう。
ただ、いきなり年間300万円という高いハードルを設けて振り落とすのは、ちょっと乱暴なんじゃないかなぁ……。
修行僧対策としては、2年前にJALも大きな改定を行っている。
JALにも、ANAのSFCと同じようなシステムがあり、JALグローバルクラブ(JGC)と名付けられている。
その入会資格が大きく改変され、修行による新規獲得は極めて厳しくなった。
ただ、僕のように「過去に修行を行ったJGC会員」の資格は、そのまま維持されている。
今回のANAの施策は、それとは対照的とも言える。
JALは2年前に大きな改変を行ったばかりだから、とりあえずしばらくは、今のままJGC資格が維持されるだろう。(たぶん)
ただ、ANAが大胆な一手を売ってきたことで、JALの既存会員にも何らかの縛りが加わるだろうことは、想像に難くない。
修行僧にとっては受難の時代になってきたなぁ…。



