餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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遂に日本上陸!カラーディスプレイ搭載「Kindle Colorsoft」の存在意義とは?

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カラーになったKindle端末「Amazon Kindle Colorsoft」が、遂に日本上陸を果たした。

amazonのWebサイトでは、昨晩から販売中だ。

Amazon Kindle Colorsoft

米国では、昨年の10月30日から発売されていたのに、どうしてこんなに日本発売が遅れることになったのだろう。

今月は、amazonにとって年間最大のセールである「Amazon Prime Day」もあった。

それに合わせて発売すれば、大きな話題になった筈なのになぁ。

しかも今回は、発売記念価格などもなく、ひっそりと定価で販売されている。

Kindle Scribe(手書き機能搭載のKindle)が、米国とほぼ同時発売され、セールのたびに大幅値引きされているのとは好対照だ。

ただこれは、逆に、それだけ自信がある端末なのではないか?とも邪推する。

大々的に謳わなくても、セールなどしなくても、「Kindleのカラー版」という特性だけで売れる!ということなのかもしれない。

…本当にそうだろうか?

Kindle本は、もともとカラー表示に対応している。

Amazon Fireシリーズは言うまでもなく、iPadやAndroidタブレットでも、カラーのKindle本を読むことが可能だ。

ディスプレイサイズも選ばないから、僕は、写真満載の本や大判の雑誌などを読む際、もっぱらiPadのKindleアプリを利用している。

その体験を、Kindle Colorsoftに置き換えられるか?となると、甚だ疑問だからである。

Kindle Colorsoftは、E Inkディスプレイを利用しており、画素密度はカラー表示で150ppi、モノクロ表示で300ppiとのこと。

カラー表示の画素数は150ppiしかなく、iPad mini(326ppi)とは比べものにならず、廉価なFire HD 8 タブレット(189ppi)にさえ叶わない。

だから今後も、雑誌や写真中心の大型本を楽しむには、タブレットの方が向いているし、iPadなどの大きなディスプレイを搭載した端末が最適だろう。

ただこれは、よく考えれば当然の話。

そもそも、E Inkディスプレイでカラー表示できることが凄いのであって、それとタブレット液晶を比較すること自体が間違っている。

Kindle Paperwhiteの快適な操作性や読み心地はそのままに、カラーの本も楽しめるというのが、Kindle Colorsoftの存在意義。

タブレットとは、戦う土俵が違うのだ。

だからamazonでも、その特性を生かしたプロモーションを展開している。

「目に優しい」カラーディスプレイ。

紙のような読み心地が「カラー」に。

画面に表示されているのは、全て、コミックの画像。

コミックならば、多少解像度が低くても、十分カラーで楽しめるだろう。

カラー版のコミックを愛する人にとって、最高の端末なのだ、これは。

ただ、もともとモノクロしかないコミックの場合は、表紙以外は従来のモノクロ画面のまま。

巷には、そういったコミックの方が圧倒的に多いような気がするのだけれど…。

コミックファンにとっては、表紙がカラーになるだけでも、エモいということなのだろうか。

ストレージを増強し(16GB→32GB)し、ワイヤレス充電にも対応している上位モデルの「Kindle Colorsoft シグニチャーエディション」ではこんなキャッチコピーを搭載。

Kindle Colorsoft シグニチャーエディション

「本棚は色であふれている」

確かに、表紙は全てカラーになるから、Kindleの本棚は色であふれる筈。

物は言いようだw

個人的に、カラー化のポイントが高いと思ったのが、キッズモデル。

Kindle Colorsoft キッズモデル

児童向けコミックは、カラーの比率が高くなっているし、学習本などは、カラーとまではいかなくても、2色や4色のものが多い。

「目に優しい」というのも、児童を持つ親にとっては、強力な訴求ポイントになる筈。

しかも…。

2,000冊以上の児童書が、12か月間読み放題!

という、派手な特典までついてくる。

本好きの子どもにとっては、天にも昇るような逸品であることは間違いない。

僕が子どもの頃、こんな端末が出てくることは、夢にも思っていなかった。

いやぁ、いい時代になったものだ。


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