将棋界きっての「異才」。
《僕らの山ちゃん》こと山崎隆之先生が、ついに《九段》に昇格した。
将棋の段位は、初段から始まり、プロ棋士になると四段が与えられる。
昇段の道は極めて厳しく、最高位の九段まで上り詰めることができる棋士は、ほんの一握りだ。
八段から九段への昇段は、以下のいずれかを達成する必要がある。
- 竜王位2期獲得
- 名人位1期獲得
- タイトル3期獲得
- 八段昇段後に公式戦で250勝
山崎先生は、このうち《八段昇段後に公式戦で250勝》という規定を満たし、晴れて昇段に至った。
八段昇格は2013年7月27日だったから、それからおよそ12年弱での達成だ。
九段への昇段を決めたのは、昨日行われた順位戦B級1組、羽生九段との一戦。
僕は山崎先生と羽生先生の将棋をこよなく愛しているため、この2人の対決ということで気分は複雑だった。
順位戦は、将棋界において最も重要な棋戦で、名人位を頂点にA級~C級2組まで5つのクラスで構成される。
山崎先生は、今期の途中から調子を崩して*1、すでにB級2組への降級が決まっているのだけれど、ここで意地を見せた形。
羽生先生は、昨日負けたことで、降級の可能性が高くなってきた。
その点はちょっと心配なのだけれど…ここはやっぱり、山崎隆之「新九段」の誕生を喜びたい。
【おまけ】山ちゃん《伝説の動画》ギャラリー
「将棋世界」山ちゃん大特集2選。
*1:棋聖戦に挑戦者として出場するまでは絶好調だったのだけれど…そこで藤井棋聖にストレート負けして以降、精神的にダメージを受けたのか、すっかり調子を落としてしまった。

