先週末に開催された《別府大分毎日マラソン》は、僕にとって、忘れられないレースのひとつ。
過去僕は、4回連続(2014年~2017年)出場し、当時の自己ベストを達成している。
僕にとって最後の別大となった年は、完走したのにタイムアウト*1という衝撃的な結末を迎え、悔し涙を流したことも思い出す。
過去の栄光(というほどのものじゃないけど)にすがるようで情けないのだけれど、思い出深いレースであることは間違いない。
だから…。
すっかりダメダメになってしまい、制限時間6時間のフルマラソン完走だって怪しくなった今の僕でも、毎年、別大だけは注目している。
そんな別大で、今年、驚くべき記録が達成された。
そう。
今年の箱根駅伝5区山登りを区間新で快走し、《若の神》を襲名した、青山学院大学の若林宏樹選手が、衝撃的な記録を叩き出したのだ。
初マラソンで2分6秒7!
もちろん、初マラソンとしては日本最高だし、学生新記録。
今年の世界選手権参加標準記録(2時間6分30秒)をも軽々突破し、日本代表へ選出の可能性すらある。
いやはや本当に衝撃的な記録なのである。
若林選手は、レース後のコメントでこう語っている。
なかなかしんどいっていうか、初めてのマラソンだったのでひたすら長いなって感じだったんですけど、声援の“ありがとう”という言葉で救われました。
初マラソンの距離に対して、しんどい、ひたすら長いと思いながら、これだけのタイムを叩き出せるのは、ひとえに、その身体能力が桁違いだからというしかない。
優勝したキプチェンバ選手とは、わずか0.6秒差。
35km地点からスパートしたキプチェンバ選手に、たったひとり食らいつき、40km地点では、いったんトップにも立っているのだから、凄まじい底力。
日本長距離界にとって、超スーパースター誕生を予感させる《原石》の出現だ。
しかし…。
そんな若林選手は、このレースを最後に、競技者からは引退するという。
4月からは日本生命への入社が決まっており、プロになる予定はないというのである。
いやはや、実に格好よすぎる「有終の美」だ。
瀬古利彦さんは、執拗に現役続行を口説いている(そりゃぁそうだ)ようだし、世界陸上に選出された際は《限定復活》する可能性もゼロではない。
ただ、若林選手本人が、プロにこだわっていない以上、これ以上の成績を残すのは難しいのではないかという気もする。
日本長距離界の新星誕生を見たい気持ちもあるけれど、頂点のここでスパッと引退するのも、山口百恵みたいで(例えが古すぎw)格好いいなぁとも思う。
とりあえず…。
今回、久しぶりにこの雑誌を予約したので、発売後、じっくり読み込んで感動を噛みしめようと思う。
箱根駅伝の特集も掲載されているようなので(僕の母校中大の名前もあるし…)それも楽しみだ。

*1:40km地点にある最終関門はクリアしているので、完走扱いにはなるのだけれど、別大出走基準である3時間半以内でフィニッシュできなかったため、翌年の出走権は得られない。


