餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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トランプ大統領一行にも遭遇!「東京ウルトラマラソン 2019」の感動記録

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5月最後の週末。

そんな時期に開催された東京ウルトラマラソンは、奇しくも、トランプ大統領の来日スケジュールと重なった。

都内各所では、厳重な警戒が予想されたし、おまけに、日中の気温は30℃を超える予報。

そんな時に、総勢100人を超える大集団が、都内を走り回って大丈夫なのだろうか?

…などということは気にしていられない。

毎年、この時期の週末は「東京ウルトラマラソンの日」ということになっている。しかも、今年で7年目の開催なのだ。

大統領の来日ぐらいで、その伝統を崩せるものか。

ということで、今年ももちろん決行された。

土曜の昼には、100マイル(160kmの部!)レースがスタート、夜にはフル(100kmの部)のレースが続いた。

この暑い中、2日もかけて100km超のレースを走る人たちに比べれば、僕が走るハーフの部(50km)なんて、軽い軽い。

などという考えが、大きな間違いだと気づかなかった、日曜日の早朝7時。僕らは新宿の街から走り始めた。

以下は、写真を中心にご紹介させていただこう。

 スタート~外濠公園

東京ウルトラマラソンは、毎年コースががらっと変わるため、しっかり準備をしていないと、道がまるでわからなくなる。

公式の地図が用意されているので、それに従って走ればいいのだけれど、地図を一目見ただけではわからない点も多く、予習も必要。

しかし、僕は基本的にズボラな人間なので、今回も、そういった準備や予習をしないままレースに臨んでいた。

例年のことなのだけれど、コース試走をしているラン仲間がいるので、今年もその友人に引っ張っていってもらおうと思ったのだ。

しかし…その目論見は、スタート直後に崩れる。

僕はちょっとしたミスをしてしまい、かなり出遅れてしまったのだ。

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そのため、ラン仲間を見失い、このあたりでは単独走に。

とても気持ちがいいコースの筈…だったのだけれど、道がよくわからないため、試行錯誤しながらのランになってしまった。

しかし、なんとか、後続参加者の皆さんに助けられ(結局他力w)、いつものメンバーに追いついた。

ここから先は、完璧にコースを把握しているラン仲間に引っ張ってもらい、なんとか完走することができた。

たっつあん(仮名)サンキュー!

 第1エイド/アメ横・亀井商店

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スタートから9kmの地点で、待望のエイドに辿り着いた。

このイベントに協賛してくださっている「亀井商店」の店舗前に設置された特設エイドだ。

この時点では、まだ午前8時ぐらいだったというのに、既に強烈な日差し。

しかし、そんな僕らを、エイドが救ってくれた。

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この店のナッツ類やドライフルーツは最高に美味しいので、それがエイドで食べられるというのは本当に嬉しい。(以降のエイドでも継続的に提供していただいた。)

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カステラやフルーツポンチもいただいて、元気になった僕らは、また走り始める。

 不忍池~鷗外荘(CP:チェックポイント)

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不忍池を眺めながら、上野公園地帯を抜けて、浅草方面へ。

その途中に、チェックポイント(CP)があった。 

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このイベントでは、道中にいくつかCPが設定されており、それを写真に収めることがタスクになっている。

今回は、文豪森鴎外の旧居が保存されているというこのホテルが、ひとつめのCP。渋い選定だ。

浅草(仲見世~雷門)

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ギラギラした日差しの中、スカイツリー方面を目指して走る。

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浅草、仲見世通り。

この時間は、まだ殆どの店が開いておらず、ガラガラだっため、余裕で駆け抜けることができた。

しかし、数時間経ったら、外国人観光客なども含めて、大いに賑わう筈だ。

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 雷門前で記念撮影。

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僕らは、スカイツリーに向かって走り…。

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その麓(?)にある「おしなり橋」を撮影。

そう、ここがCPだからである。

《スカイツリーそのもの》ではなく、《おしなり橋》というところが、これまた渋い。

第2エイド/大横川親水公園

この公園は、3年前のコースにも含まれていた。

その時は、今回と逆方向の入口から入り、30km過ぎに通過となったため、通過したのは、午後。

そのため、同日に園内で開催されていた、ゆるキャラだらけのイベントに巻き込まれ、走るどころか、歩くのさえも困難だった苦い記憶がある。

そして…そんな「ゆるキャラ」イベントは、今年も東京ウルトラと重なっていた。

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ご当地キャラクターフェスティバルinすみだ2019を開催します 墨田区公式ウェブサイト

これだ。

僕は、この開催を知った時、何ともブルーな気持ちになったが、それは杞憂に終わった。

今年の僕らは、ゆるキャラアタックを逃れることができたからだ。

僕らは、イベント開始時刻である10時より前に、公園へ到達。

f:id:ICHIZO:20190528052710j:plainそのため、まだ、ゆるキャラたちの姿が見えず…。

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こんなぬいぐるみを見かけたぐらいだった。

この日はとても暑かったため、ゆるキャラ(の中の人たち)も、イベント開始までは、きっと、どこかで涼んでいたのだろう。

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イベントのブースゾーンを抜けると、待望のエイドが待っていた。

僕らはここで、サンドイッチやジュースを補給。ふたたび先へと進む。

CP:両国国技館

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次のCPは、シンプルに、両国国技館の写真。

この日は、トランプ大統領が登場する予定になっていたため、警備体制がハンパじゃなかった。

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入口では、厳重な荷物のチェックが謳われていた。

ペットボトルなど、飲料持ち込み禁止。国技館では風物詩となっている「座布団投げ」も退場措置の警告がデカデカと表示。

いやはや、まさに厳戒態勢だ。

こういった情景はなかなか見ることができないだけに、ある意味、貴重。

流石は東京ウルトラマラソン。そのコース選びが実にタイムリーで絶妙だなぁと、僕はあらためて感服した。

そんなことを思いながら、僕らはまた走り続けていく。

第3エイド/浜町公園

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第3エイドに到達!

冷奴に、冷えたマスカット。最高すぎる。チキンナゲットも美味しかったなぁ。

このエイドで、スタートから約20km。いやはやほんとに暑かったけれど、みんなと一緒だし、とにかくエイドが最高なので、楽しく走ってこられた。

まだまだこの時点では余力があると思っていたのだけれど…。

日本橋麒麟像(CP)~東京マラソン旧コース

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 日本橋の中央にある麒麟のモニュメントが第4CP。

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 ここからしばらくは、東京マラソンの旧コースを辿っていく。

f:id:ICHIZO:20190528152129j:plain歌舞伎座前。

時刻は10時を過ぎていて、だんだんと人通りが多くなってきていた。

第4エイド/勝どき

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勝どきエイドに到達!

いやぁ、タピオカミルクティー、美味しかったなぁ。

まさかエイドでこれが呑めるとは。

いなり寿司やドライフルーツも最高で、僕は大いに感激した。

このエイドで、スタートからちょうど25km。あと半分!

しかし…ここからが僕らの正念場だった。

豊洲市場(CP)へ!

次のCPは豊洲市場…。ということで、最初は楽勝かと思った。 

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豊洲市場はとても大きく、かなり前からその姿を確認できたからだ。

しかし、このイベントはそんなに甘くなかった。CPとなっていたのは、市場の「外観」ではなく、その屋上となっていたからだ。

しかも、エレベーター禁止(!)のルールになっていたため、僕らは、階段を延々と上らなければならなかった。

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CPとなっていた屋上緑化広場。

いやはや疲れた。疲れたなぁ。

階層としては、5階建てビルの屋上となるため、めちゃめちゃ高いというほどではないが、25km超走った身体には、それでも結構応える。

ここからは、東西南北さまざまな情景を堪能できたようなのだけれど、そんな心の余裕もなく、僕はすぐにビルを下り、エイド目指して走った。

第5~6エイド/辰巳の森海浜公園&お台場レインボー公園

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第5エイド。辰巳の森海浜公園。

ここでは、そうめんが登場。しっかり冷えていて、とっても美味しかった。亀井書店のナッツ、フルーツ類も満載。最高だ。

僕らは大いに元気をもらったのだけれど、しかし、それでも身体はかなりきつくなってきていた。

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走った距離は30kmを超えており、日差しもますます強烈に。

そして、お台場地区には、日陰が殆どなく、炎天下。いやはやこれは地獄だ。

しかも、次のエイドまでは6km。

元気な状態なら、あっという間の距離だけれど、ここにきての6kmは、本当に長く感じた。

しかしなんとか…。

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第6エイド、お台場レインボー公園に到達!

ここまでの道程が本当に苦しかったので、やっと辿り着いた時には、めちゃめちゃ嬉しかった。

東京ウルトラのエイドは、食べ物が素晴らしいだけじゃない。

ボランティアをしてくださっている、ラン仲間の笑顔や励ましが、とにかく最高で、それがあるから走れる、と言ってもいいほど。

それは、これまでのエイド全てでそうだったし、ここでももちろん同じだった。

だから僕は、どんなに暑くても、つらくても、こんなに走ってこられたのだ。 

レインボーブリッジ・ラン!

エイドを超えると、このイベントの大きな山場である、レインボーブリッジコースに突入した。

このコースは《ノースルート》と《サウスルート》があり、ルール上は、どちらを走っても自由。

僕らは、お台場の激しい日差しでかなり消耗していたため、この選択は非常に重要だった。日差しの少ないコースは、いったいどっちなのか。

そんな僕らを助けてくれたのも、エイドのラン仲間だった。

《ノースルート》の方が日陰が多い筈、というアドバイスをくれたのだ。

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 ということで、僕らは、右側、ノースルートを選択。

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走り始めは、日差しが結構あって、「あれ?」と思ったのだけれど、この直線の先は、ずっと日陰になり(写真を撮り忘れてしまったけれど…。)僕らは、実に快適に走れた。

ラン仲間に感謝だ。

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レインボーブリッジから見た情景。

こういった景色にも力をもらって、僕らは、さらに進んでいく。

高輪皇族邸(CP)~第7エイド/白金台

レインボーブリッジを超え、高輪地区に入ると、細かいアップダウンが多くなり、それが僕らをさらに苦しめた。

しかし、ここまで来たら、あとは気力を振り絞るだけ。

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最終チェックポイント。高輪皇族邸。

平成天皇の退位後の仮住まい(旧高松宮邸)とのことだ。

皇族邸の前には交番があり、当然、十分な警戒態勢がとられている。

僕らは、怪しい人に思われないように、門の写真だけ撮って、早々に退散。

そして…。

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白金台エイドに到達!

スタートから数えて、7つめのエイドだ。

東京ウルトラでは、それぞれのエイドごとに、趣向を凝らした食べ物、飲み物が用意されている。

ここでは、ガスパチョ(スペイン料理の冷製スープ)が出てきて驚いた。

パイナップルもおにぎりも美味しくて、感激。いやぁ、ここまで走ってきて良かったなぁ…と思った。

フィニッシュまで、残り7.4km。

エイドなしで乗り切るには結構長かったし、身体もバテバテだったが、あとは、できるだけ早くゴールしたい!走り終えて楽になりたい!

そう考えていた僕らに、思いがけないトラップが待っていた。

トランプトラップ(六本木通り) ★動画あり

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なんと、コースが警官によって封鎖されている!

この六本木通りは、上に高速道路が走っているため、歩道橋などもなく、迂回も困難。

いったい何ごとなんだ?と思っていたら、ちょうどこの時間、トランプ大統領の一行がここを通ることになっていたことが判明。

となると…無理しても仕方ない。

一過性のことだし、なかなか見られるシーンでもないため、僕らは一休みして(疲れていたので、むしろ好都合だったしw)、通り過ぎるのを待つことにした。

その瞬間は案外早くやってきて…。

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 おぉ、来た!

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トランプ大統領を乗せた車と、護衛車の団体がやってきた!!

大統領がどの車に乗っているかはよくわからなかったが、黒塗り車だらけの迫力は、実に凄まじかった。

ただ、写真だと、そのイメージがちょっと伝わりにくいかもしれない。

こういうときは動画に限る。

今回、同行していた友人が、この瞬間のムービーを撮っていたので、許可をもらって、YouTubeに上げさせていただくことにした。

こうやって動画で見ると、やっぱり凄い迫力、威圧感だなぁと思う。

貴重な瞬間に立ち会えて、感激だ。

ガリガリ君エイドの力でラストスパート!

トランプトラップで10分程度ゆっくり休んだにも関わらず、僕らは、かなり疲れていた。

最後のエイドから7km超の距離を、何も補給せずに走れるほど、僕らに余力は残っておらず、そのため、「自主エイド」を設定することにした。

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そう。このイベントでは恒例の《ガリガリ君エイド》だ。

猛暑のせいか、ガリガリ君は猛烈に売れているようで、最初に入ったコンビニでは売り切れ。2軒目でも4つしか残っていなかった。

僕らは、ちょうど4人だったので、それを買い占めて…。

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ガリガリ・カルテット!

いやぁ、美味しかった。ほんと、美味しかったなぁ。東京ウルトラのラストはやっぱりガリガリ君に限る。

ということで、最後の力をもらって…。

フィニッシュ!

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 ゴール会場では、冷たいビールが僕を迎えてくれた。

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手製の冷やし中華など、料理も満載。

本当は、他にも色々と食べたり呑んだりしたかったのだけれど…。

僕は、このあたりからちょっと熱中症気味になっていたようで、なんとかこれを食べるのが精一杯。

でも、今年も最高に素晴らしく、楽しいイベントだった。

来年も、また、是非、絶対に参加したい。

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