今更「ザ・シェフ」かよ!
…と、突っ込まれそうだけれど、久しぶりに、超お得な価格になっているので、やっぱり、紹介せずにはいられなかった。
「紙の本」は、再販制度に守られているため、基本的に値下げできないが、「電子書籍」の価格は変動制。
だから、激安タイミングを見かけたら、悩まず買うのが吉なのだ。
少し前に、僕は、「馬なり1ハロン劇場」のKindle版が激安になっていることを紹介させていただいた。
この時は、49巻セットで1,350円だったのだけれど、なんと、今は…。
32,250円!
になってしまっている。
いくら何でも価格の変動が大きすぎる。
しかし、これが電子書籍の不思議なところなのだ。
「ザ・シェフ」の話に戻ろう。
このコミックは、今から20年以上前に連載終了してしまっている*1が、僕と同じ昭和世代の人であれば、きっと懐かしく読める筈だし、その内容は決して古びていない。
そのストーリーは、簡単に言うと、「ブラックジャック」の料理人版と言ったところ。
法外な報酬を要求する、臨時雇い専門の、ニヒルな天才シェフが織りなす人間ドラマだ。
ただ、不朽の名作である「ブラックジャック」と比べるのは、ちょっと荷が重い気がする。
料理を食べたぐらいで、人間はそんなに変わらないだろ!と思うことが多々あるからだ。
しかし、そんなツッコミどころ満載なところも魅力と言えるし、人の命に関わらない分、気楽に読める。
正直に言うと、僕は、このコミックの熱心な読者だったとは言えない。
昔、その何巻かを読んでいた記憶があったが、定価を出してまで読み直そうとは思わなかったし、古本屋で1冊100円で売っていたとしても、たぶん買わない。
しかし…。
単行本の1巻~40巻までをカバーする大合本版が、全13巻まとめて税込660円!となれば、やっぱりこれは見過ごせなかった。
僕は、今年の2月にこれを660円で購入したが、その後、ほどなくすると、1万円以上の価格になってしまっていた。
今回、また660円に戻っているけれど、いつまた値上がりするかわからないし、再び660円で販売される保証はない。
だから、もしも気になる人がいれば、この機会を逃さないようにしたい。
このコミックは、一応1話完結式の物語ではあるが、全編で大きな物語にもなっている。
主人公の味沢匠を巡る謎は、だんだん明らかにされていくし、さまざまな登場人物が繰り返し出てきて、繋がるエピソードもあるからだ。
僕は、もっぱら、毎日の入浴タイムに、Kindle Oasisで少しずつ読み進めているが、何しろ40巻分もあるので、読んでも読んでも終わらない。
2ヶ月以上たっぷり楽しませてもらっているので、本当に買って良かったと思っている。
もしも昔、このコミックに興味があった人なら、買っておいて損はないと思う。
超オススメ。
【蛇足】
タイトルにおいて、「ザ・シェフ」全巻、でなく、ほぼ全巻、と書いたのは理由がある。
「ザ・シェフ」は全41巻だからだ。
Kindleの大合本版では、そのうち、40巻までしかカバーしておらず、最終巻(41巻)を読みたければ、別途に入手するしかない。
僕は、Kindle Unlimitedに加入しているから、無料で読めると言えば読めるが、制限つき*2になってしまう。
もしも正式にゲットしようとすれば、534円(!)もかかってしまうのが悩ましいところ。