今日、10月23日は「電信電話記念日」。
1890年(明治23年)のこの日、日本で初めて電話サービスが始まった。
開通したのは、東京と横浜の間。
当時の加入者は、東京155・横浜42、合わせて197件だったと記録されている。
もちろん、今のように自動ではなく、交換手を介して、手動で回線をつないでいた時代である。
交換手の存在なんて、さすがに僕の世代でも、古い映画の中でしか知らない。
そんな時代もあったのだなぁと思うばかりだ。
それが今や、日本中どころか世界中の誰もが、個人で自由に通話できる時代になった。
時代の流れを感じずにはいられない。
僕が子どもの頃、「電話」は特別な存在だった。
家に固定電話を引くのも一大事で、契約金を払って番号を得るという時代。
その番号は“財産”のように扱われていた。
それが今や、誰もがポケットの中に電話機を持ち歩くようになり、しかもそれで写真を撮ったり、音楽を聴いたり、決済までしてしまう。
いま僕たちが使っている「スマートフォン」は、もはや「電話」と呼ぶのが申し訳ないくらい万能だ。
最近、僕はめっきり電話をかけることが減った。
通話するよりも、メールやLINEで済ませてしまうことのほうが多いからである。
そんな人は多いのではないだろうか。
実際、日常のコミュニケーションで「テキスト(LINEやメッセージアプリ)」を主に使う人は約8割に達しており、通話中心の人は年々減っているという報告も出ている。*1
電信でも電話でもない新しい通信手段が、日常の中心になるなんて、
1890年の人々は想像すらできなかった筈だ。
今の世界は、もうSFの先を行っている。
通信手段は日進月歩で進化しているから、今後、さらに新たなツールが登場する可能性もある。
僕はどこまでついていけるかなぁ…。
今日は、そんな時代の流れを感じながら、「電信電話記念日」を噛みしめたい。

*1:
参考・出典
- ASCII.jp「通話より“テキスト”で会話が主流に、日常の連絡手段の変化」
(https://ascii.jp/elem/000/004/313/4313568/) - モバ研「スマートフォン利用実態調査2023」
(https://www.moba-ken.jp/project/service/20230417.html)
