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小さな町での壮絶な人間ドラマ!「スリー・ビルボード」に痺れたーっ!!

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いやはや凄い作品だった。

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今年度アカデミー賞(オスカー)で、主要6部門にノミネートされているが、脚本賞と主演女優賞は文句ないのではないか。

まだ、他の候補作品を見ていないので断言はできないが、そう思ってしまうほどの迫力、貫禄を、僕は感じた。

物語は、とあるひとりの女性(ミルドレッド)が、小さな田舎町のビルボード(道路沿いにある大きな広告看板)に、3つのメッセージを寄せたことから始まる。

この女性は、自分の娘を不遇な事件で殺され、半年以上経ってもその犯人が逮捕されないことから、そのメッセージで、自分の思いを訴えたのだ。

こうやって書き始めると、心理的には、母親の味方をしたくなる。

予備知識なしで見始めた人たちは、皆、僕と同じ心境で、ストーリーを追っていく筈だ。

ところが…。

ここから先はネタバレになるので、詳しい説明は控えるけれど、少なくとも、不幸な母親による、ありふれた復讐ドラマでないことは明白。

小さな町の物語だから、物語は、とても静かにスタートするが、ビルボードの設置以降、そんな町は、大きく揺れ動くことになる。

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ビルボードを背に立つ、ミルドレッド役のフランシス・マクドーマンド。

一見地味な構図だけれど、映画を見終わった後だと、その格好良さに痺れる。いやはやどうにもたまらない。

とにかく圧倒的なパワーで、「怒りのエネルギー」を発散しまくった貫禄が、この1枚の写真には満ちあふれているのだ。

この映画の魅力は、もちろん、ミルドレッドだけじゃない。

この田舎町、この物語には、あと2人の重要な人物がいて、ともに、その印象を変貌させながら、物語に食い込んでくる。

劇中の仕掛けも満載。僕は何度「あっ!」と驚いたろう。

特に中盤。「えっ。これじゃ、この物語はどうなってしまうんだ?」と思ったが、むしろ、そこからがクライマックスだった。

小さな町の物語ゆえに、登場人物も行動範囲も、非常に限られる。

人々の繋がりは狭く、テーマはたったひとつなので、ともすれば陳腐な内容にもなりかねない。

しかし、この映画は、違う。

田舎道にひっそりと立つ、3枚のビルボードを軸に、壮絶な人間ドラマが展開するのだ。

犯人捜しの「ミステリー」だと思う人には、少し不満が残るところもあるかもしれない。

僕も映画を見終わった直後は、なんとなくモヤモヤした気持ちが残った。

しかし、その一瞬後、圧倒的な余韻がこみ上げてきて、僕を掴んで離さなかった。

これは、実に重厚で凄まじい、圧巻の人間ドラマだ。

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パンフレットも、もちろん購入。

扉を開け、目次をめくると、上に掲載したミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)の写真が現れる。何度見ても痺れる、圧巻の構図だ。

パンフレットには、裏話が満載の他、ゴールデングローブ賞受賞以後の最新情報なども盛り込まれており、実に読み応えのある内容。

僕は、それを読んでいたら、「あぁ、そういうことだったのか!」と思うことも多数あった。

今回の鑑賞で、僕は、「第一印象の逆転」現象に戸惑い、驚きつつ、あれよあれよという間に見終わってしまった。

だから、再見すると、きっと大きくその印象は変わる筈だ。

そして、その時、この映画のさらなる凄さを感じ取ることができるのではないかという気がしている。

僕は、3月のオスカー「受賞前に」もう1度見に行こうと思う。

とにかく大傑作。オススメだ。

 

 

スリー・ビルボード (オリジナル・サウンドトラック)

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