シドニーマラソンのWMM(ワールドマラソンメジャーズ)入りについては、これまで何度もお伝えしてきた。
WMMとしては、2013年の東京マラソン以来12年ぶりの新規追加。
オセアニア地域初、南半球初のマラソン大会が加わったということで、より一層ワールドワイドなイベントになったと言えるだろう。
風光明媚なコースを有するシドニーマラソンは、もともと人気の大会ではあったが、今年までは、その参加ハードルが非常に低かった。
シドニーマラソン日本事務局の公式サイトから、日本語で簡単に個人申込ができたのだ。
参加費は2万円程度で、日本の都市型大会と大差なし。
ホテルや航空券の種類にこだわらなければ、遠征費用も大きく抑えることが可能。
しかも、9月の第3日曜開催だったので、日本のシルバーウィークと重なる。
会社を休むことなく、しかも、レース後の1日観光まで楽しめるという夢のような条件が揃っていた。
ところが。
WMM入りによって、そのハードルは大幅に上がってしまった。
日本からの個人参加は、先着ではなく抽選。
それも、日本法人サイトからの申込は不可で、シドニーマラソンの英語サイトからエントリーが必須となったのだ。
抽選エントリー開始は12月10日から。
その詳細は明らかになっていないが、とりあえず、こちらのサイトからメーリングリストに登録しておく必要があるようだ。
締切は12/30なので焦る必要はなさそうだけれど、エントリー期間もたっぷりあるため、世界中のランナーから申込が殺到することは必至。
とてつもない倍率になる可能性が高い。
WMMバブルで、参加費などの上昇も懸念される上、開催日程まで変わってしまった。
9月第3日曜日から、8月最終日曜日の実施に変更。
WMMの既存大会であるベルリンマラソンが9月末開催となっているので、それとの極端な接近を避け、シフトになったと思われる。
これにより、シルバーウィークに絡めて弾丸参加というのはできなくなってしまった。
いやぁ、もう、参加ハードルが上がりまくりだ。
WMMによって大会の「格」が一気に上がったので、やむを得ないとは思うけれど、これではまるで、ハードルどころか棒高跳びではないか。
まぁ、それでも、世界を股にかけて走るランナーたちにとっては、非常に重要な大会だし、とりわけ、現WMMの6大会を全て制覇しているランナーは、絶対に見逃せないところ。
12/10~のエントリー開始に向け、早めのメーリングリスト登録がお勧めだ。
僕も、とりあえずエントリーだけはしておこう。
…とは、思わなかった。
僕にとって、8月最終週は、北海道マラソンへの参加が決まっているからである。
今後あらためて、シドニーマラソンの日程が変わらない限り、僕にとっては縁のない大会になるだろう。ちょっと残念。
まぁ僕は、現状のWMM制覇もできていないから、今のところシドニーマラソンに大きなこだわりはないのだけれど…。