久しぶりに訪れた水道橋エリアは、中華料理店の激戦区になっていた。
JR水道橋駅の西口を出て、数分歩けば、みんな大好き「餃子の王将」がある。
ここは、僕も昔からたびたび訪れており、なじみ深い店だ。
今年の3月、ニンニク激増し餃子が登場した時にも訪問し、速攻レポートをさせていただいている。
この日は「餃子の王将」を訪問しただけで、すぐに帰宅してしまったのだけれど、今回は、駅から「餃子の王将」に向かう手前の道を左折してみた。
すると…。
華やかな灯りとともに、ずらり、中華料理店が軒を連ねていた。
肉汁餃子のダンダダン、台湾家庭料理の「台北」、老舗の上海飯店。
その向かい側には、蒲田三大餃子の雄である「你好 」の支店もできていた。
写真を撮り忘れてしまったけれど、通りの奥には、餃子専門店の藤井屋も存在している。
目移りしてしまう店たちの中で、この日、僕が選んだのはここだった。
この界隈で、もっとも歴史がある老舗。上海飯店だ。
たぶん、僕が学生だった時代から存在していた店だが、なんとなく暗そうなイメージがあったため、これまで未訪問だった。
しかし、歳を重ねた今は、この佇まいがググっと心に響く。
黄色・赤・黄色のサンドイッチ配色看板は、なかなか斬新だし、店名のフォントも渋い。
そして何より僕の目を惹いたのは、店頭の看板上に設置されていた…
青いサイレンだ。
いやぁ、これは目立つ。
音は鳴らないが、店頭でこれが回っているだけで、「いったい何なんだ?」と思わせるには十分。
昔は、こんなサイレンなど設置されていなかった。
いったい、いつからこんなものがとりつけられたのだろう。
そして、なぜ、青いサイレンなのだろう。
僕はこれまで、さまざまな中華料理店を訪れてきたが、店頭にこんなサイレンを設置している店なんて、見たことがない。
いや。
中華料理店に限らず、店頭で青いサイレンを回している飲食店なんて、どこにもないのではなかろうか。
赤と黄色に加えて、青いサイレンが彩る佇まいは、なんとも怪しくて魅惑的。
いやはや良い。どこから見ても良い。
これはもう、入店するしかないではないか。
まぁ、もともと僕は、この店に行くつもりだったのだけれどw
思いも寄らぬサイレンの光に魅せられて、僕の期待値は大きく上がった。
さぁ、入店してみよう。
(以下、続く。)