とある日のランニング中に発見して、ビビッときた。
店の名は「千の香」
独特の佇まいで、店内も見えないため、一見の客にはちょっとハードルが高い。
僕は全然気にならないのだけれど、人によっては、入店に勇気が要る店だろう。
店の入口には、お得な《乾杯セット》の表示が掲げられていた。
「当店は定食メニューはございません」とも書かれており、中華居酒屋としての矜持を感じさせる。
僕は、いつものように孤独のグルメ(ごっこ)をするつもりだったのだけれど、これを見ていたら、気持ちが変わった。
《乾杯セット》をひとりで注文するのは、ちょっと寂しいなぁと思ったのだ。
ということで…その日は素直に帰宅。
日を改め、この店の近所に住む友人を誘い、吞むことにした。
そしてその当日。
僕は、会社帰りに入店し、友人と会って《乾杯セット》を注文。
何はともあれ…。
乾杯だ!
友人とは、3年ぶりの再会だったため、積もる話は山ほどあり、この日は、本当に楽しい1日だった。
乾杯セットメニューでは、生ビールの他に2品を選ぶことができる。2人ならば4品をシェアして食べられるので最高だ。
僕らが選んだ料理は以下の通り。
茹でキャベツ。
台湾ソーセージ。
ピータン豆腐。
水餃子。
どれも美味しかったが、とりわけ良かったのが、水餃子。
生姜やニンニク、そして卵も入ってザクザクの食感がたまらなかった。
皿に添えられている肉味噌との相性も抜群。
とっても気に入ったので、追加で注文してしまったほどだ。
友人との話はとても面白く、料理も美味しいとなれば、自然とお酒も進む。
生ビールだと、ついつい飲み過ぎてしまうため、瓶ビールに変更。
(結局それでもどんどん注いで、やっぱり飲み過ぎてしまったw)
この日は、話に夢中になってしまったため、写真を撮れなかったのだけれど、店内にはホワイトボードがあり、その日のオススメメニューが手書きで記載されていた。
その中で、僕らが選んだのは、「白ゴーヤと豚肉の炒め」
僕はゴーヤ料理が大好きなのだけれど、白ゴーヤというのは知らなかったので、店のマスターに、どんなものなのかと聞いてみた。
マスター曰く、「緑ゴーヤほど苦くない。食べてみればわかる。(そりゃそうだ)」とのことなので、注文。
出てきたものを見て、僕は一瞬、「いったいどこにゴーヤがあるんだ?」と思ってしまった。
白ゴーヤの色が、豚肉やもやしの色に紛れてしまっていたからだ。
食べてみると、いやはやこれが旨いのなんの。ゴーヤ特有の苦みは薄く、豚肉と絶妙にマッチしている。
それでいて、食感はしっかりゴーヤなので、なんだかとても新鮮な味わいの料理だ。
こういった珍しい料理が、ホワイトボードには、他にも多数書かれていて、実に魅力的。
それでいて価格もリーズナブルなので、僕はとても気に入ってしまった。
この店には、もうひとつ、何と言っても素晴らしい料理がある。
それは…。