楽天カードでは、カード利用翌日に、速報版の利用お知らせメールを発信してくれる。
これは、物理カードによる支払いのみならず、楽天Payでの支払いや、オンラインでの自動決済(サブスクの支払い料金など)にも対応している。
速報版では「ご利用日」と「ご利用金額」しか表示されないが、それだけでも知らせてくれるのはありがたい。
僕は以前、このメールを偽装したフィッシング詐欺にひっかかりそうになったことがある。
昨年の9月。
突然191,666円の利用お知らせメールが届いたのだが、僕は、そんな高価な買い物をした覚えが全くなかった。
僕は大いに焦って、コールセンターに連絡しようと思ったが、あいにく営業時間外。
早急に対応しなければいけないと焦り、メールの案内に従って、楽天IDとパスワードなどを入力し、ログイン。
そこに表示されたページで、カード番号などを入力するところだった。
しかし…。
なんとなく不審な臭いを感じて、WebサイトのURLを確認してみると、とんでもない偽サイトであることが判明。
僕は自分のバカさ加減に呆れたが、楽天IDとパスワードは即時に変更したし、カード番号などは入力していないので、ギリギリで、フィッシング詐欺被害を回避できた。
そんな過去があるので、カードの取り扱いには十分気をつけていたつもりだったのだけれど…。
先週半ば、こんなメールが届いた。
金額は、15,260円のなので、それほど法外ではないし、楽天の正しいドメインから送付されたメールであることが確認できた。
だから今回は、速報お知らせメールそのものには問題がない。
問題があるのは、その内容だ。
僕は、7/12に、楽天カードで、そんな金額の買い物をした覚えが全くないのである。
ショップでの決済タイミングもあるだろうから、その前数日間の買い物と考えても、該当するものがない。
僕は今年に入って、1回もこのカードを家から持ち出していないので、街でのスキミング被害にあったわけでもない。
毎月(あるいは年に1回)自動決済されるものも、こんな金額のものは存在しないため、僕は大いに悩んだ。
いったいこれはなんなんだ?
速報メールでは、ショップ名が掲載されないため、僕は、それから悶々と数日を過ごすことになった。
数日後…。
楽天のe-naviサイトを確認してみると、果たして、この請求のショップ名が判明した。
amazon!
僕は大いに驚き、そして、これが不正利用であることを確信した。
amazonで、僕は別のカードを登録しており、常時それで支払いを行っているから、楽天カードでの請求はあり得ないのだ。
利用日になっている7/12は、1年の内で、最も注文が集中するプライムデー。
その開催日に合わせて不正利用されているのは、とても偶然と思えない。
プライムデーで大量に注文する人たちなどは、いちいち明細をチェックしていないだろうから、きっと、それを狙った詐欺だろう。
なんとも巧妙で卑劣なやり口だ。
僕は、早速amazonに連絡して調査を依頼すると、やはり、詐欺注文であることが判明。
担当者から「その支払いに利用されたカード番号は凍結します。」と言われた。
前述の通り、僕はamazonで楽天カードを利用していないので、凍結されても、全く問題はない。
とりあえずホッとしたが、厄介なのはむしろここから。
犯罪グループは、僕の楽天カード番号を入手済みなのだから、今後、amazon以外で注文される可能性も十分ある。
被害に遭った15,260円の補償問題もあるし、何より、カードをいち早くストップさせなければ。
ということで、楽天のサポートに連絡しようと思ったが、コンタクトセンターの営業時間が9:30-17:30なのは参った。
去年も思ったのだが、カード被害の受付も行う窓口としては、あり得ない営業時間だ。
普通に働いていたら、平日は全く連絡できないじゃないか!
土日祝でも受付できるからまだいいとしても、その電話が混み合っていて全く繋がらないため、イライラが募った。
僕の場合、楽天プレミアムカード会員専用電話番号があったので、一般よりは繋がりやすい筈なのだけれど、それでも20分以上待たされて、辟易。
やっとのことで繋がり、担当者に不正利用の状況を伝えると、メールで詳細報告してほしいと言われたため、メールにて状況を報告した。
そして今は、その返事待ちという状態。
おそらくカードの再発行という形になるのだろうが、それに伴うさまざまな手続きを考えると、僕は非常に憂鬱だ。
それにしても…。
僕はこのカードを家から全く持ち出していないし、楽天市場以外では殆ど買い物をしていないのに、なぜ、僕のカード番号が流出してしまったのだろう。
楽天の調査で、その原因は究明されるのだろうか。
クレジットカードはとても便利だけれど、その反面、こういったことがあるから、本当に恐ろしい。