アレクサ、季節を語る。
今朝も、いつものように「おはよう」と挨拶すると、彼女は、このように答えてくれた。
おはようございます。今日は、立秋です。暦の上では秋のはじまりです。
立秋を境に、季節の挨拶は、暑中見舞いから残暑見舞いに変わります。
まだまだ残暑が続きますが、秋への移り変わりを楽しみたいですね。
ねぇ、アレクサ。
そんな暢気なことを言ってる場合じゃない。いくら立秋だからって、画像もあまりに季節外れすぎる。
先週末こそちょっとだけ涼しくなったけれど、今週からは、また異常な猛暑が続くんだぞ。
今日は、午前3時の時点で27℃を超えているし、日中は35℃超になる日ばかりだというのに、「秋への移り変わりを楽しみたいですね。」などと言われても困る。
そんなことを言うなら、どうやって楽しめば良いのか教えてくれ。
…と、アレクサに八つ当たりをしたくなってしまうほど、今年の暑さは異常。
そんな猛暑まっただ中に、信じられないような新曲の配信が始まった。
ノリ(木梨憲武)さんのラジオ番組「木梨の会」から誕生した、この曲だ。
もうすぐ秋ですネェ…?!
そのタイトル、そして女性3人組のボーカル…。
昭和世代の人ならば、きっとこの曲を思い出すだろう。
そう。
1970年代にアイドル界に君臨した、キャンディーズの名曲「春一番」だ。
最近の若い人には馴染みがないかもしれないが、音楽(回顧)番組で取り上げられることも多いから、サビの「もうすぐ春ですねぇ~♪」の部分は聞いたことがあるのではなかろうか。
今回発売された「もうすぐ秋ですネェ」は、そんな「春一番」をガチで意識して、天才所ジョージ先生が、数時間で作り上げたものだ。
これはもともと、今年4月に開催された「第二回 木梨フェス 大音楽祭」用に企画された曲。
「木梨の会」番組アシスタント3人組(レディオ954)が、キャンディーズを意識した曲を歌う、というお遊びソングだったのだ。
その頃は、まだ夏にもなっていなかったのに、「もうすぐ秋ですネェ」というのは、あまりに人を食っていて、実に面白いなぁと思った。
その後、この曲は「木梨の会」番組内でも頻繁に流れ続け、なんと、ついに正式リリースまでされてしまったのだから驚くばかり。
ノリさんの遊び心と、所さんの才能が見事にマッチして、実に楽しい曲に仕上がっている。
前述したように、今は猛暑真っ盛りだから、「もうすぐ秋」だなんて、微塵も感じられないのだけれど、ここまで開き直って歌われると、むしろ爽快。
立秋到来に伴い、暦の上では一応秋の始まりとなっているので、このタイミングでの発売は絶妙だ。
本当に素晴らしい曲だから、テレビ番組などでも聞いてみたいのだけれど、それには大きな壁が立ちはだかっている。
レディオ954は、TBSのアナウンサー3人組なので、他曲の音楽番組などに出演することはできないからである。
折角の名曲なのに、それじゃあまりにもったいない…ということで(?)別の形でも同時配信されている。
レディオ954版のコーラスに参加していたAKAが、同じ曲でソロデビュー。
これは、ノリさんと所さんの全面バックアップを得て、生まれたものだ。
今は、秋なんて永遠に来ないんじゃないかと思える猛暑だけれど、それでもいつか、秋は来る。
その時には、この曲の味わいも、グンと増してくるかもしれない。
AKAバージョンが大ヒットすれば、TVの音楽番組などで、ノリさんや所さんの登場も期待できる。
僕はそれが大いに楽しみだ。
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