そのニュースは、海外ブログ「Android Police」から発信された。
信頼できる筋からの情報であるとして、「2018年中に、Palmブランドのスマートフォンが登場する」という記事が書かれている。
それをもとにして、日本のモバイルニュースサイトなどでも、「すわ?Palm復活か?」という話題が持ち上がっているようだ。
ただ、僕は、ちょっと複雑な心境で、これを受け止めている。
モバイラーの端くれとしては、喜ぶべきことなのかもしれないが、そんな気分になれない。
Palmという存在は、僕にとって、あまりにも特別だからだ。
Palm OS搭載の端末は、僕の電子機器ライフの原点。
まだ、スマートフォンなどが存在しなかった時代、電子手帳の頃から、惚れ込んでいたガジェットだった。
旧ブログ時代を含めて、もう10年以上も使い続けている、僕のプロフィールアイコンがそれを証明している。
これは、Palm OSガジェットの先駆け、初代のPalm Pilotなのだ。
僕は、以前、こんなエントリーを書いて、古き良きPalm/WorkPadの時代を懐かしんだのだけれど、それから、さらに6年が経ってしまった。
あまりにも時が流れすぎてしまったために、「今さらPalmと言われても…。」という気がしないでもない。
しかも、登場するだろうと言われている端末は、Android OS搭載ということで、ちょっと気分が冷めてしまう。
Palmブランドの権利は、2015年に中国のTCL社が買い取っている。
TCL社と言えば、BlackBerryブランドの権利も有しており、Android OS搭載のスマートフォンとして発売している会社だ。
僕は、TCL社から発売された、BlackBerry KEYOneも使ってはいるけれど、以前ほどのめり込めない。
かつて僕が好きだった、こよなく愛していたBlackBerryというブランドは、もはや、面影だけの存在になってしまったと思えるからだ。
今回のPalm復活も、きっと、それと同じような流れになるのではないかと思う。
BlackBerry KEYOneは、ストレートQwertyキーを搭載したスタイルであるため、辛うじて「BlackBerryっぽさ」を醸し出している。
しかし、Palmは…?
今更、Palm OSが再生されるわけもなく、Graffitiの復活もないだろう。
となると、Palmというブランド名を冠した単なるAndroidスマートフォンということになり、「いったい、それに何の意味が?」と思ってしまうのである。
ただ、これは僕の勝手な、悲観的な予想であり、Palmの魂を生かした、画期的な新ガジェットが誕生するかもしれない。
サプライズに期待しよう。
【おまけ】僕が購入してきたPalmガジェットたち
WorkPad c3は、好きすぎて3台も購入w